米株小幅上昇、対中通商合意に期待 半導体株が高い

米株小幅上昇、対中通商合意に期待 半導体株が高い
 4月3日、米国株式市場は小幅上昇して取引を終えた。中国との通商合意期待が強まり、半導体メーカーが上昇して市場のセンチメントを押し上げた。ニューヨーク証券取引所で2日撮影(2019年 ロイター/LUCAS JACKSON)
[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国株式市場は小幅上昇して取引を終えた。中国との通商合意期待が強まり、半導体メーカーが上昇して市場のセンチメントを押し上げた。
米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長はこの日、米中通商協議が進展しているとの認識を示し、両国とも週内に合意に近づくことを望んでいると述べた。
これを受け、中国販売に依存度の高い半導体銘柄が上昇。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)<.SOX>は一時3%高となり、過去最高値を更新した。終値は2.3%高。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が8.5%高で、S&P総合500種で上昇率トップ。インテルは2.1%高。野村インスティネットが両社の投資評価を「バイ」で開始した。
この日発表の米経済指標は、3月のADP民間雇用者数が1年半ぶりの低い伸びにとどまったほか、3月のISM非製造業総合指数も約1年半ぶり低水準だった。
ブルダーマン・アセット・マネジメントの首席市場ストラテジスト、オリバー・パーシェ氏は「行きつ戻りつする通商協議への期待とさえない経済指標の厳しい現実とのせめぎ合い」だと述べた。
航空機大手ボーイングが1.5%安で、ダウ平均の上値を抑えた。ベアードは、来週発表される同社の納入状況を受けて、証券各社が利益見通しを大幅に引き下げるとの見方を示した。3月のエチオピア航空機墜落事故を受け、737MAX型機が運航停止になった影響が反映される可能性もあるという。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.51対1の比率で上回った。ナスダックでは1.43対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は72億4000万株。直近20営業日の平均は74億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26218.13 +39.00 +0.15 26238.03 26282.17 26138.47 <.DJI>
前営業日終値 26179.13
ナスダック総合 7895.55 +46.86 +0.60 7891.18 7938.26 7870.90 <.IXIC>
前営業日終値 7848.69
S&P総合500種 2873.40 +6.16 +0.21 2876.09 2885.25 2865.17 <.SPX>
前営業日終値 2867.24
ダウ輸送株20種 10642.31 +16.77 +0.16 <.DJT>
ダウ公共株15種 774.85 -0.59 -0.08 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1464.19 +32.56 +2.27 <.SOX>
VIX指数 13.77 +0.41 +3.07 <.VIX>
S&P一般消費財 917.99 +6.45 +0.71 <.SPLRCD>
S&P素材 358.60 +4.70 +1.33 <.SPLRCM>
S&P工業 643.34 -1.71 -0.27 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 570.42 -3.59 -0.63 <.SPLRCS>
S&P金融 438.87 +1.39 +0.32 <.SPSY>
S&P不動産 225.41 -0.24 -0.11 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 487.93 -4.73 -0.96 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1060.41 -1.29 -0.12 <.SPXHC>
S&P通信サービス 161.20 +0.59 +0.37 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1332.39 +11.00 +0.83 <.SPLRCT>
S&P公益事業 292.92 -0.45 -0.15 <.SPLRCU>
NYSE出来高 9.21億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 21780 + 60 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 21760 + 40 大阪比 <0#NIY:>

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