米仏首脳会談、NATO防衛費巡り欧州の負担拡大の必要性で一致

米仏首脳会談、NATO防衛費巡り欧州の負担拡大の必要性で一致
 11月10日、フランスを訪問したトランプ米大統領は、パリのエリゼ宮(大統領府)でマクロン大統領と会談した。11日撮影(2018年 ロイター/Philippe Wojazer)
[パリ 10日 ロイター] - フランスを訪問したトランプ米大統領は10日、パリのエリゼ宮(大統領府)でマクロン大統領と会談した。両首脳は北大西洋条約機構(NATO)の防衛費を巡り、欧州による負担を拡大する必要性で一致した。
トランプ大統領は「われわれは強い欧州を望んでおり、これはわれわれにとって極めて重要だ。われわれは欧州を支援したいが、公平である必要がある。現時点では負担は米国に大きく偏っている」と述べた。
トランプ氏の主張にマクロン大統領も同調し、NATO内の防衛費負担で欧州のシェアを拡大すべきだとする持論をあらためて展開した。
マクロン大統領は今週、ラジオ「ヨーロッパ1」とのインタビューの中で、欧州は中国やロシア、米国から自らを守る必要があると主張、欧州軍を創設する必要性に言及した。これについてトランプ大統領は、会談に先立って「非常に侮辱的だ」などとツイートし、物議を醸した。
仏大統領府は、会談は「非常に建設的かつ充実」したものであり、双方の誤解は1時間超にわたった会談により払拭されたと強調した。

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