ロンドン株式市場=続落、ポンド安で欧州株をアウトパフォーム

    [ロンドン 12日 ロイター] - 
 <株式指数>        終値  前日比     %  前営業日終  コード
                                                  値  
 FTSE100   7053.08  -52.26  -0.74     7105.34          
 種                                                   
 
    ロンドン株式市場は続落したものの、欧州市場をアウトパフォームした。英国の欧州
連合(EU)離脱条件を巡る懸念が広がって英ポンドが急落、ドル建てで海外収益を計上
する企業株の一角が押し上げられる格好となった。
    国内銘柄が多い中型株で構成するFTSE250種は1.54%下落した。
    英ポンドは対ドルで1%近く下落した。メイ首相のEU離脱戦略に批判が集まり、合
意なき離脱回避に向けたメイ氏の手腕に疑問符が付いた。
    ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の値下がりが目立ち、一時
10.6%下落して2014年2月以来の安値を付けた。米食品医薬品局(FDA)がメ
ンソールたばこの販売禁止を検討とウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報道
し、嫌気された。
    インペリアル・ブランズも2.1%安。トレーダーらは、メンソールたばこ
へのエクスポージャーはBATが最も大きいと指摘した。
    石油大手BP と英蘭系石油メジャー、ロイヤル・ダッチ・シェルは0.8%
、0.7%それぞれ上昇した。サウジアラビアが12月に供給を減らすと表明したことを
受け、原油相場が値上がりし、株価を押し上げた。
    製薬大手アストラゼネカは約1.3%上昇した。これまでの臨床治験結果に
よると、糖尿病治療薬「フォシーガ」が心不全を防ぎ、腎臓障害リスクを低減し得ると判
明したという。
    アイルランド製薬大手シャイアーのロンドン上場株は約2%上昇。武田薬品
工業が、シャイアー買収に関する必要事項を承認するための臨時株主総会を開催
すると発表、好感された。

    
 (い)

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