銀行口座ない米国世帯、金融危機以降で最低に=FDIC

銀行口座ない米国世帯、金融危機以降で最低に=FDIC
 10月23日、米連邦預金保険公社(FDIC)が公表した調査によると、銀行に当座預金口座や貯蓄口座を持たない米国人世帯の割合が、2007─2009年の金融危機以降で最低となった。写真はATMを利用する人たち。7月にニューヨークで撮影(2018年 ロイター/Lucas Jackson)
[ワシントン 23日 ロイター] - 米連邦預金保険公社(FDIC)が23日公表した調査によると、銀行に当座預金口座や貯蓄口座を持たない米国人世帯の割合が、2007─2009年の金融危機以降で最低となった。
全1億2930万世帯のうち、2017年に銀行口座を保有していなかった世帯は、わずか6.5%(約840万世帯)。この比率は、前回調査が行われた2015年の水準を0.5%ポイント下回っており、2009年の調査開始以降、最低となった。
FDICはこれについて、社会経済情勢の改善が理由だと分析。銀行口座を持たない世帯や銀行のサービスを利用しない世帯は、低所得層で多かった。
銀行口座がない世帯の34%は「銀行に預ける資金がないため」と回答。12.6%は「銀行を信用していないため」と回答した。8.6%は「口座手数料が高すぎる」と答えた。
また、銀行口座はあるが、過去1年でペイデーローン(給料を担保とした消費者ローン)や郵便為替などを利用したと回答した世帯は、全体の18.7%。2015年の水準を1.2%下回った。
調査によると、モバイル端末を通じて銀行口座を利用している世帯は全体の40%以上で、2013年の2倍近い水準となった。
モバイルバンキングが主要な口座管理手段になっていると回答した世帯も15%以上で、2013年の3倍近くに達した。

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