米金融・債券市場=国債価格上昇、米株安受け安全需要増大
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 15時42分 92*25.50 3.3854% 柄) 前営業日終値 92*26.00 3.3850% 10年債(指標銘柄 15時40分 97*10.00 3.1959% ) 前営業日終値 97*08.50 3.2020% 5年債(指標銘柄 15時40分 99*06.50 3.0498% ) 前営業日終値 99*06.00 3.0530% 2年債(指標銘柄 15時23分 99*22.25 2.9124% ) 前営業日終値 99*22.25 2.9120% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物12月 137*26.00 137*23.00 限 Tノート先物12月 118*00.00 117*30.50 限 米金融・債券市場では、米株式市場が軟調となったことで低リスク資産としての国債 の需要が増大し、国債価格が上昇(利回りは低下)した。ただ米連邦準備理事会(FRB )が一段の利上げを実施する可能性があるとの観測から、利回りの低下は限定的だった。 米株価は朝方は中国株の上昇などを追い風に上向いていたが、その後は原油関連株や 金融株に売りが出たことで失速。D・Aダビッドソン(シアトル)の債券トレーディング 担当バイスプレジデント、メアリー・アン・ハーレー氏は、株式相場が軟調となったこと が国債価格の押し上げ要因となったと指摘。ただ「債券市場ではインフレ圧力が高まって いる可能性のほか、FRBの継続的な利上げが意識されている」と述べた。 10年債利回りは3.19%と、前営業日終盤の3.20%からやや低 下。同利回りは今月9日に3.26%と、7年ぶりの高水準を付けている。 市場では賃金圧力の高まりを見極めようと、来週発表の10月の雇用統計が注目され ている。賃金は8月は前年比2.9%と、約9年ぶりの大きな伸びを示したが、9月は2 .8%にやや鈍化している。 今週は26日発表の第3・四半期の国内総生産(GDP)統計が注目されている。 2年債利回りはこの日の取引で一時約10年ぶりの水準に上昇。財務省は 今週、総額1080億ドルの2年債、5年債、7年債の入札を実施するが、短中期債の入 札を控え、この日の取引で利回り曲線は約2週間ぶりの水準に平坦化した。 <ドル・スワップ・スプレッド> LAST Change U.S. 2-year dollar swap spread 19.50 (-1.00) U.S. 3-year dollar swap spread 18.00 (-0.75) U.S. 5-year dollar swap spread 13.75 (-0.50) U.S. 10-year dollar swap spread 6.25 (-0.25) U.S. 30-year dollar swap spread -9.25 (-0.50) (い)
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