米国株式市場はハイテク株主導で上昇、FRBの景気判断も追い風

米国株式市場はハイテク株主導で上昇、FRBの景気判断も追い風
 9月27日、米国株式市場は上昇。アップル、アルファベット、フェイスブックが買われ、この日の上昇を主導。NYSEで20日撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)
[27日 ロイター] - 米国株式市場は上昇。アップルやアルファベット、フェイスブックが買われ、この日の上昇を主導。米連邦準備理事会(FRB)が前日、米経済の強さに自信を示したことも相場への追い風となった。
S&P500の主要11セクターのうち8セクターが上昇し、メディア・インターネット企業で構成する通信サービス<.SPLRCL>は0.80%高。同指数を構成するアルファベットは1.20%高、フェイスブックは1.13%高となった。
アップルは2.05%上昇。JPモルガンが「オーバーウエート」でカバーを開始し、予想よりも早くサービス事業を収益の柱としたことなどを指摘した。
FRBは26日、利上げを決定する一方、今後数年の金融政策見通しは概ね据え置いた。26日の米株式市場は下落して終えたが、27日は市場関係者の間で、景気の強さに対するFRBの自信に焦点が移った。
プライベート・クライアント・リザーブ・オブ・USバンクの地域投資ディレクター、ジェフリー・クラベッツ氏は「FRBの声明は実質的に米経済に対する青信号だ。世界の投資家にとって米経済が最良の選択肢だということの裏付けだ」と話した。
第2・四半期の米国内総生産(GDP)確報値が改定値から変わらず、同期の成長率が約4年ぶりの高水準だったことが確認されたことも地合いを支えた。
アマゾン・ドット・コムは1.93%高。スタイフェルが同社の小売り、クラウド、広告事業について良好な見方を示したことを好感した。
(●以下追加)
一方、クルーズ運航世界最大手のカーニバルは4.84%下落。9─11月期の利益見通しが予想を下回った。
食品大手コナグラ・ブランズも6─8月期の売上高が予想を下回ったことを嫌気して8.54%急落。同業のケロッグやJMスマッカー、キャンベル・スープも2%超連れ安した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.22対1の比率で上回った。ナスダックでも1.01対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は62億株。直近20営業日の平均は68億株。

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