中国、11月から輸出時税還付率を引き上げ

[北京 8日 ロイター] - 中国国務院(内閣)は8日、輸出時の増値税(付加価値税)還付率を11月1日付で引き上げるとともに、還付金の支払いを早めると発表した。米国との貿易戦争が激化する中、対外貿易を支援する。
国務院は定例会議終了後、輸出時の税還付率引き上げは「実体経済のコスト低減、複雑な国際情勢への対応、対外貿易の安定した伸びの維持を支援する」と表明。また世界貿易機関(WTO)ルールに則っていると説明した。
国務院によると、現在還付率が15%または13%の品目は16%に引き上げられる。9%の品目は10%に引き上げられるが、一部品目は13%となる。5%の品目は6%に引き上げられる。
中国は9月、機械や電子製品など397品目について、輸出時の税還付率を引き上げた。[nL3N1VT456]
国務院は8日、地方政府が住環境が劣悪な地区の再開発を使途とする特別債の発行を加速していくと表明した。ただし、住宅プロジェクトの名目で資金を調達することは禁じるとしている。
中国はこれまで、住環境が劣悪な地区の再開発に巨額な資金を投じてきた。アナリストは、再開発プロジェクトは、住宅の取り壊しにあった住人が補償金を受け取り、その補償金で新たな住居を購入しようとするため、不動産需要を拡大する効果があったと指摘している。

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