英外相がグーグル批判、児童虐待画像の放置と中国の検閲容認で
[1/2] 8月30日、英国のハント外相(写真)は、米グーグルに対し、児童虐待画像を削除しない一方、一部が閲覧できない検索エンジンを中国で導入しようとしているとして、倫理的価値観を放棄していると厳しく批判した。写真は23日、ニューヨークの国連本部で演説する同外相(2018年 ロイター/Lucas Jackson)
[ロンドン 30日 ロイター] - 英国のハント外相は30日、米グーグルに対し、児童虐待画像を削除しない一方、一部が閲覧できない検索エンジンを中国で導入しようとしているとして、倫理的価値観を放棄していると厳しく批判した。
ハント外相はツイッターで「グーグルは中国市場に参入するためコンテンツの検閲も検討するのに、米英に対しては児童虐待画像の削除などで協力しない。かつては価値観を誇りとする会社だったのに」と追及した。
グーグルは声明で、児童への性的虐待は「忌まわしいものであり、絶対に削除されなければならない。当社は各国政府とともに児童性的虐待に対抗するため取り組んでいる」と述べた。
関係者が今月初めにロイターに明らかにしたところによると、グーグルは中国で一部の検索ワードやサイトが利用できない検索エンジンの導入を検討している。グーグルは8年前、検閲に反発して中国市場から撤退していたが、再び事業展開を試みている。
英政府は米ツイッターやユーチューブ、フェイスブックのようなソーシャルネットワーク(SNS)サービスに対し、虐待や性的内容を含むコンテンツを削除しないとして繰り返し厳しく批判している。
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