〔マーケットアイ〕外為:トルコリラは17円半ば、インドルピーは過去最安値

[東京 29日 ロイター] -
<15:26> トルコリラは17円半ば、インドルピーは過去最安値
トルコリラ/円は17円半ばを中心とする神経質な値動き。一時17円前半まで下落し8月17日以来の安値をつけた。対ドルでも1ドル=6.3リラを超えて下落した。
この日はドルが軟調だが、新興国通貨も総じて弱く、インドルピーは過去最安値となる1ドル=70.52ルピーまで下落した。インド準備銀行(中央銀行)はルピー買い/ドル売りの介入を実施したもよう。
また、スポット市場の人民元も対ドルで4営業日ぶりに下落した。
個々の新興国通貨にはそれぞれ固有の下落理由があるものの、「基本的にはトランプリスクと米利上げに伴う新興国からの資本流出が、新興国通貨安の根本原因として挙げられる」(国内エコノミスト)という。
トランプ米大統領は28日、米グーグルの検索エンジンが自身についての「公正な報道」を隠しているとして批判した。トランプ氏はツイッターへの投稿で、グーグルで「トランプ ニュース」と検索した場合、自身が「フェイク(偽)ニュース」と呼ぶメディアのみが表示されると指摘した。
<14:32> ドル111円前半、スイスフランは4カ月ぶり高値圏
ドルは111.17円付近。
市場筋によると、きょうのニューヨーク時間に期日を迎える111.20円ちょうどのオプションがまとまった規模であるとされ、午後11時ごろまでは、オプション関連の売買交錯が続く見込みだという。
一方、スイスフランは1ドル0.9766フラン付近で、前日の高値0.9745フランからは若干軟化したものの、4カ月ぶり高値圏を推移している。
円とスイスフランはリスクオフの局面に買われやすい通貨だが、スイスフラン高について、市場では「リスクオフ云々ではなく、行き場を失ったマネーがスイスフランに集まってきているのではないか」(FX会社)との見方が出ていた。
<13:14> ドルは111円前半、スポットのボラティリティー低下で先物活気付く
ドルは111.23円付近で小動き。
上値では111.50円を超える水準までドル売り需要がなく、下値では110.90/95円まで買い需要がないとされており、ドルは真空地帯で一進一退となっている。
市場では、ドル/円などスポット市場のボラティリティーが低下する中、投機筋や年金等の売買ニーズが先物市場へと移っているという。
CFTCによると、投機筋が保有するドル先物のネット・ロングは、8月21日時点で236.7億ドルと、前週の231.7億ドルから増加し、2017年1月半ば以来の高水準となった。投機筋がネット・ロングを保有するのは10週連続で、それ以前は48週連続のネット・ショートだった。
一方、投機筋による米10年国債先物のネット・ショートの持ち高は8月21日時点で70万0514枚と過去最高を更新した。(1枚=10万ドル)
「先物のポジションについては、ドル高、米金利高という相場観に基づいたものでは必ずしもなく、現物で収益を確保する機会が少ないので、先物で利益が出やすい方向にポジションをはっているだけではないか」(ファンド・マネージャー)との見方がでていた。
<12:12> 正午のドルは111円前半、動意に乏しい
正午のドル/円は、前日ニューヨーク時間午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の111.26/28円だった。株高が下支えとなったものの、朝方から材料に乏しく、値動きは限定的だった。
午前7時から正午までのドル/円の値幅は上下20銭程度にとどまった。きょうはスポット応答日が月末にあたり、国内実需筋の取引が膨らむ可能性も指摘されていたが、ここ最近111円台でのもみあいが続いていたこともあり、あらためて売買する必要性がなかったもよう。
ドル/円はボラティリティーが低下しており、いまは「蚊帳の外」(国内金融機関)の状況だという。市場からは「株価の上げ下げや、貿易戦争への懸念の強弱では動かなくなってきた。米国の重要経済指標などでファンダメンタルズに変化がみられるまで、動意づくのは難しそうだ」(外為アナリスト)との声も出ていた。
午前は日銀の鈴木人司審議委員の講演内容が伝わったが、市場に目立った反応はなかった。
<09:43> ドル111円前半、小じかっりの日経平均に連れ高
ドルは111.25円付近。小じっかりした日経平均を眺めてやや円売りの流れとなっているが、上昇の勢いは弱い。「ドル/円はどの材料なら動くのかといった感じで、111円前後からなかなか離れられない。スポット応当日が月末だが、このまま動意なく終わる可能性もある」(国内金融機関)という声が出ていた。
<07:55> ドル110.70─111.70円の見通し、月末のフローで上下か
ドル/円は111.18円付近、ユーロ/ドルは1.1695ドル付近、ユーロ/円は130.03円付近。
きょうの予想レンジはドル/円が110.70―111.70円、ユーロ/ドルが1.1640─1.1740ドル、ユーロ/円が129.40―130.40円とみられている。
東京時間のドルは111円前半を中心に推移しそうだ。スポット取引の応当日が月末となるため、国内実需筋の取引が膨らむ可能性があり、仲値にかけて輸入企業のドル買い/円売りが優勢となれば、111円半ば程度までの上昇もあり得るという。ただ、「8月24日に付けた直近高値111.49円が上値抵抗線として意識されている。ここを上抜けできなければ上値は見えてこない」(市場筋)との声も出ていた。
仲値通過後は一転、輸出企業のドル売り/円買いが出る可能性があるが、110円台では押し目買いが入り、下値を支えそうだ。
主なイベントとしては、鈴木人司日銀審議委員の講演と会見、米国で4─6月期国内総生産(GDP)改定値などの発表がある。そのほか、トランプ米大統領の不規則発言や北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の動向などにも注目が集まる。
全スポットレート(ロイターデータ)
アジアスポットレート(同)
欧州スポットレート(同)
通貨オプション
スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)
スポットレート(日銀公表)

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