フィンランドは「熊手」で森林手入れ、米大統領発言に困惑広がる

[ヘルシンキ 19日 ロイター] - 米カリフォルニア州の森林火災被災地を視察した際、トランプ大統領が、熊手で森林の手入れをするフィンランドから学ぶべきと発言したことに対し、熊手を使う画像が相次いでツイッターに投稿されるなど、フィンランド人の困惑が浮き彫りになっている。
トランプ氏は17日の視察中、フィンランドのニーニスト大統領との話として同国では「多くの時間をかけて熊手で落ち葉かきをするなど」森林の手入れをしていると記者団に語った。
 11月19日、米カリフォルニア州の森林火災被災地を視察した際、トランプ大統領が、熊手で森林の手入れをするフィンランドから学ぶべきと発言したことに対し、熊手を使う画像が相次いでツイッターに投稿されるなどフィンランド人の困惑が浮き彫りになっている。写真はソーシャルメディアから(2018年 ロイター/An Veldhoven)
ニーニスト大統領は、イルタ・サノマット紙に対し、トランプ大統領とはフィンランドの森林火災の監視システムについて話をしたと述べ、フィンランドは森林の手入れを行っていると伝えたが熊手の話は出ていないと付け加えた。
フィンランドでは、トランプ大統領のスローガンである「make America great again」をもじり、熊手を表す英単語rakeを取り入れたハッシュタグ「#rakefinlandgreatagain」が立ち上がり、森や庭で熊手を使っている画像が数百件投稿されている。
米プロバスケットボール協会(NBA)のチーム、シカゴ・ブルズ所属でフィンランド人のライリ・マルッカネン選手はツイッターに自身が熊手を持っている画像を投稿し、「熊手で床を掃除してほしい人はいますか」とつぶやいた。

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