インド、対衛星ミサイルで人工衛星破壊 米ロ中に次ぐ4番目

インド、対衛星ミサイルで人工衛星破壊 米ロ中に次ぐ4番目
 3月27日、インドのモディ首相(写真)は国民向けに演説し、宇宙空間で対衛星ミサイルによって人工衛星を破壊したと発表した。2月撮影(2019年 ロイター/Kim Hong-Ji/File Photo)
[ニューデリー 27日 ロイター] - インドのモディ首相は27日、国民向けに演説し、宇宙空間で対衛星ミサイルによって人工衛星を破壊したと発表した。首相は、今回のミサイル実験が、インドの宇宙計画の大きな節目となると表明。こうした対衛星ミサイルを使用したのは、米国、ロシア、中国に次いで世界で4番目だと指摘した。
首相は「インドは今日、前例のない事業を達成した」と表明した。
同国では来月、総選挙が実施される。
インドのシンクタンク、センター・オブ・ポリシー・リサーチ(CPR)の安全保障分野の専門家ブラフマ・チェラニー氏は、米国、ロシア、中国は衛星攻撃(ASAT)兵器の開発を進めていると指摘。「宇宙空間は戦いの最前線に変わりつつあり、宇宙兵器を持つことは極めて重要だ。このことから、ASAT兵器で衛星破壊に成功したことは重要な意味を持つ」と述べた。
隣国パキスタンのコメントは得られていない。中国の外務省および国防省は、今のところこの件について見解を示していない。
*内容を追加しました。

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