ゲームサイトの米ロブロックスが直接上場、終値は参考価格比54％高
３月１０日、携帯端末やゲーム機で遊べる多数のオンラインゲームを運営する米ロブロックスがニューヨーク証券取引所に上場したニューヨーク証券取引所で撮影（２０２１年 ロイター/Brendan McDermid）
［１０日 ロイター］ - 携帯端末やゲーム機で遊べる多数のオンラインゲームを運営する米ロブロックスが１０日、ニューヨーク証券取引所に上場した。終値は証取が事前に設定した参考価格（４５ドル）を５４．４％上回る６９．４７ドルで、企業価値は４５２億ドルに上った。
同社のゲームサイトは子供からの人気が高い。株式の発行・売り出しを行わない直接上場の形式を取った。終値ベースの時価総額は３８２億ドルで、ストックオプションと譲渡制限株式を含めた完全希薄化後の企業価値は４５２億ドルとなった。
新型コロナウイルス感染抑制のためのロックダウン（都市封鎖）による巣ごもり需要で米国内のオンラインゲーム利用は昨年、急増しており、ロブロックスにとって追い風となった。
デービッド・バズッキ最高経営責任者（ＣＥＯ）は、株取引開始前にインタビューに応じ「われわれはコロナができるだけ早く終息することを望んでいる。同時に、コロナ流行下で人々を結び付けるためにロブロックスが利用されるのをわれわれは見てきた」と述べた。
同社は海外に進出するとともに、利用者の年齢層を上げようとしていると語った。
私たちの行動規範：トムソン・ロイター「信頼の原則」
次の記事
- ビジネスローランドＤＧのＭＢＯ、ＴＯＢ価格1株5370円に引き上げ
業務用プリンターメーカーのローランドディージー（ＤＧ）は２６日、投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズと組んで進めるＭＢＯ（経営陣が参加する買収）で、株式公開買い付け（ＴＯＢ）価格を１株５０３５円から５３７０円に引き上げると発表した。対抗してＴＯＢを発表しているブラザー工業は１株５２００円を提示している。
- 各国の株式指数アドテスト、今期営業益は市場予想下回る 製品構成が影響
アドバンテスト は２６日、２０２５年３月期の連結営業利益（国際会計基準）が前年比１０．３％増の９００億円を見込むと発表した。製品構成の影響もあり、会社予想は市場予測を下回っている。需要面でも、生成ＡＩ（人工知能）関連向け半導体試験装置の伸びを見込むものの、車載・産業機器・民生向けで一段と売り上げが減少する。
- 各国の株式指数ソシオネクスト、今期営業益24％減へ データセンター向けが減少
半導体の設計・開発を手掛けるソシオネクストは２６日、２０２５年３月期の連結営業利益が前年比２４％減の２７０億円になる見通しだと発表した。前期に増加したデータセンター・ネットワーク向け売り上げの減少で、減収となる。
