上海外為市場=横ばい、国有銀行のドル売り見られず

[香港 25日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場は横ばい。前日は国有銀行のドル売りで上昇したが、この日は国有銀行の売りは出ていないもよう。
米株安を背景にドル指数が下落していることが一定の支援要因となっている。
スポット市場の元は、中盤時点で1ドル=6.9432元。取引開始時点と同水準、前日終値とほぼ変わらずとなっている。基準値から0.03%の変動にとどまっている。
国内銀行のトレーダーは「中銀は当面6.95元を超える元安を容認しないだろう」と指摘。市場参加者は、急激な元安になれば、為替政策が一部変更されるのではないかと懸念しているという。
中国人民銀行(中央銀行)は、この日の基準値(中間値)を1ドル=6.9409元に設定。前日基準値(6.9357元)との比較で小幅な元安となった。
前日の取引高は663億ドルと、データが入手可能となった2013年5月以降で最高を記録した。多くの市場参加者が、レンジ取引を利用してさまざまな取引で手早く利益を稼ごうとしたことが背景。
この日中盤時点の取引高は120億4000万元と、通常の水準に近付いている。
オフショア人民元は1ドル=6.9426元。国内市場に比べて0.12%の元安。
人民元の1年物ノンデリバラブル・フォワード(NDF)は1ドル=7.0345元。基準値との比較で1.33%の元安となっている。

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