中国による悪意のチップ埋め込み疑う根拠なし=英政府機関

中国による悪意のチップ埋め込み疑う根拠なし=英政府機関
10月5日、英情報機関・政府通信本部(GCHQ)傘下の国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)は、悪意あるチップの埋め込みに関する報道を否定した米アップルやアマゾン・ドット・コムの調査を疑う根拠はないとする見解を明らかにした。ロンドンで2015年4月撮影(2018年 ロイター/Toby Melville)
[ロンドン/サンフランシスコ 5日 ロイター] - 英情報機関・政府通信本部(GCHQ)傘下の国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)は5日、悪意あるチップの埋め込みに関する報道を否定した米アップルやアマゾン・ドット・コムの調査を疑う根拠はないとする見解を明らかにした。
米誌ブルームバーグ・ビジネスウィークは4日、情報機関や企業関係者17人の発言とした上で、中国で組み立てられていた米国向けサーバーに中国の情報機関がチップを埋め込んでいたと伝えた。こうしたサーバーは企業約30社や複数の米政府機関で使用され、中国政府が内部のネットワークにアクセスする恐れがあったとされる。
NCSCは「報道を認識しているが、現段階ではアマゾンウェブサービス(AWS)やアップルによる詳細な調査を疑う根拠はない」と述べた。
その上で「NCSCはセキュリティー調査担当者と内密に連携するとともに、この報道に関して信頼できる情報の提供を呼び掛けている」と説明した。
*写真を追加します。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab