現行の貿易制度は完璧でない、改革必要=中国外相

現行の貿易制度は完璧でない、改革必要=中国外相
 9月13日、中国の王毅国務委員兼外相(写真手前)は、現行の貿易制度は完璧ではなく、より公平で効果的な制度にするため、改革が必要だとの考えを示した。写真は8月北京での代表撮影(2018年/ロイター)
[北京 14日 ロイター] - 中国の王毅国務委員兼外相は13日、現行の貿易制度は完璧ではなく、より公平で効果的な制度にするため、改革が必要だとの考えを示した。
米国との通商摩擦が激化するなか、中国は世界貿易機関(WTO)を中心とした多国間の自由な貿易を支持する姿勢をたびたび示している。
王毅外相はフランスのドリアン外相との会談後に開いた記者会見で、現行制度をより公平で効果的、合理的なものにするため、中国は世界貿易機関(WTO)など現行制度にとり、必要な改革を支持すると語った。
保護主義に対抗して自由貿易を支持する際、WTOの基本原則を変えるべきではないが、発展途上国の権利を軽視すべきでないと主張。
「改革の目的は、各国がグローバル化により得られた成果を享受できるようにすることであり、南北の格差を拡大させることではない」と説明した。
「WTO改革の問題は非常に複雑で多くの分野に関連している。(中国は)全ての関係者が忍耐強くなり、一歩一歩前進することを望んでいる」と語った。

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