ギリシャ、支援脱却後も厳格な監視下に=欧州安定メカニズム

ギリシャ、支援脱却後も厳格な監視下に=欧州安定メカニズム
 8月19日、ユーロ圏救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)の責任者クラウス・レグリング氏(写真)は、ギリシャは金融支援の枠組みからの脱却後、同様に支援を受けた他のユーロ圏諸国よりも厳しい監視下に置かれるとの認識を示した。写真はキプロスで昨年11月撮影(2018年 ロイター/Yiannis Kourtoglou)
[アテネ 19日 ロイター] - ユーロ圏救済基金である欧州安定メカニズム(ESM)の責任者クラウス・レグリング氏は、ギリシャは金融支援の枠組みからの脱却後、同様に支援を受けた他のユーロ圏諸国よりも厳しい監視下に置かれるとの認識を示した。19日付のギリシャ紙エトノスのインタビューで語った。
ギリシャは20日に第3次金融支援が終了、今後は債券市場で独力で資金を調達することになる。ギリシャは9年近くに及んだ債務危機の影響で経済が4分の1縮小、国民に痛みを強いる緊縮財政を迫られた。
レグリング氏は「ギリシャは他のいかなる国よりもわれわれから多くの融資を受けており、例外的な存在と言える。よって、(支援脱却後もギリシャへの)監視は他国より厳しいものとなるだろう」と述べた。
同氏は、EMSなどの欧州機関の担当者が今後、3カ月ごとにギリシャを訪問し、改革や財政改善の進展状況を確認すると説明した。
その上で「(支援脱却は)すばらしいニュース」で、信頼回復への取り組みを続ける限り、ポルトガルやスペイン、アイルランド、キプロスのように、ギリシャも「サクセスストーリー」になり得ると述べた。

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