米国株は下落、米中貿易摩擦の激化懸念で

米国株は下落、米中貿易摩擦の激化懸念で
 8月23日、米国株式市場は下落して引けた。写真はNY証券取引所のトレーダー(2018年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国株式市場は下落して引けた。米中両国が互いに追加関税を発動したことを受け、貿易関連銘柄への売りが広がった。
貿易動向に敏感に反応する建設機械大手キャタピラーや航空機のボーイングが売られた。キャタピラーは2%安。ボーイングも0.7%下落した。
貿易摩擦激化への懸念から原油や金属が売られたことから、S&Pエネルギー株指数<.SPNY>は0.5%、S&P素材株指数<.SPLRCM>は0.7%、それぞれ下落。S&Pの主要セクターの中でも下げが目立った。
食品大手ホーメル・フーズは3.1%安。同社の四半期決算は、中国による関税の影響でさえない数字となった。
女性下着ブランド「ビクトリアズ・シークレット(VS)」などを展開するLブランズは、11.4%下落し、2011年3月以来の安値をつけた。通年の利益見通しを引き下げたことが嫌気された。
S&P主要セクターの株価指数の中で、S&P情報技術<.SPLRCT>が唯一、プラス圏で引けた。ただ、終盤にかけて上げ幅を削り、ハイテク銘柄の多いナスダック総合株価指数<.IXIC>も下落した。
投資家の注目は、米ワイオミング州で開催中の年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」に集まっている。24日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されている。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.93対1の比率で上回った。ナスダックでも1.42対1で値下がり銘柄数が多かった。
S&P総合500種構成銘柄をみると、25銘柄が52週高値を更新し、1銘柄が新安値を付けた。
ナスダック総合構成銘柄では137銘柄が新高値を更新し、32銘柄が新安値を付けた。
米取引所の合算出来高は55億7000万株。直近20営業日の平均は63億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 25656.98 -76.62 -0.30 25714.86 25762.56 25608.02 <.DJI>
前営業日終値 25733.60
ナスダック総合 7878.46 -10.64 -0.13 7886.47 7926.32 7866.53 <.IXIC>
前営業日終値 7889.10
S&P総合500種 2856.98 -4.84 -0.17 2860.29 2868.78 2854.03 <.SPX>
前営業日終値 2861.82
ダウ輸送株20種 11260.36 -61.88 -0.55 <.DJT>
ダウ公共株15種 728.77 -0.37 -0.05 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1356.13 +1.60 +0.12 <.SOX>
VIX指数 12.40 +0.15 +1.22 <.VIX>
S&P一般消費財 907.67 -1.69 -0.19 <.SPLRCD>
S&P素材 365.95 -2.57 -0.70 <.SPLRCM>
S&P工業 640.20 -2.40 -0.37 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 554.90 -1.19 -0.21 <.SPLRCS>
S&P金融 466.41 -2.41 -0.51 <.SPSY>
S&P不動産 205.38 -0.43 -0.21 <.SPLRCREC>
S&Pエネルギー 544.07 -2.86 -0.52 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1056.17 -1.04 -0.10 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 155.61 -0.14 -0.09 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1286.61 +2.36 +0.18 <.SPLRCT>
S&P公益事業 270.10 -0.04 -0.01 <.SPLRCU>
NYSE出来高 6.40億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22500 + 90 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 22490 + 80 大阪比 <0#NIY:>

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