BRICS首脳、包括的な多国間貿易システムの支持表明 宣言採択

[ヨハネスブルク 26日 ロイター] - 南アフリカのヨハネスブルクで首脳会議を開いている新興5カ国(BRICS)は26日、世界貿易機関(WTO)規則に基づく開放的で包括的な多国間貿易システムを支持する宣言を採択した。
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国で構成するBRICSは一国主義と保護主義に対抗していくことで合意。5カ国の首脳が署名した宣言は「WTOの下での、規則に則り、透明で差別がなく、開放的で包括的な多国間貿易システムの重要性を再確認する」とし、「多国間貿易システムは今日、いまだかつて見られなかった課題に直面している。開放的な世界経済の重要性を強調する」とした。
これに先立ち習近平・中国国家主席は、国連やWTOといった国際機関やG7が結束して一国主義や保護主義と戦うべきとの考えを表明。
ロシアのプーチン大統領がBRICS域内の貿易円滑化に向け行政上の障壁を減らすことを提唱したほか、インドのモディ首相は経済発展に向け技術の導入などを呼び掛けた。

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