NAFTA再交渉、メキシコとカナダが3カ国協定の維持を主張

NAFTA再交渉、メキシコとカナダが3カ国協定の維持を主張
 7月25日、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉について、カナダとメキシコは、米国、カナダ、メキシコの3カ国で構成する協定を維持することを主張した。写真はNAFTA参加国の国旗。メキシコシティ で昨年11月撮影(2018年 ロイター/Edgard Garrido)
[メキシコ市/ワシントン 25日 ロイター] - 北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉について、カナダとメキシコは25日、米国、カナダ、メキシコの3カ国で構成する協定を維持することを主張した。
カナダのフリーランド外相とメキシコのグアハルド経済相はメキシコ市で開いた会合後の共同記者会見で、再交渉協議の進展に楽観的な見方を表明。グアハルド経済相は交渉の約3分の2は決着したと述べた。
ただグアハルド経済相はメキシコ、カナダ、米国の3カ国すべてが合意することを引き続き目標としていると表明。「合意の本質は3カ国間であり、今後も3カ国間であり続ける」と述べた。
カナダのフリーランド外相も3カ国間の合意に対する支持を表明した。
米国のパーデュー農務長官はこの日、NAFTA再交渉協議について、9月までに合意にこぎつけるため、米国はカナダとメキシコと個別に交渉を行う可能性があることを表明。「われわれが持っていた懸念の一部に対し、メキシコはより許容的になった。メキシコとは8月末、もしくは9月に入る前までに合意できることを望んでいる」とし、カナダもその後、早い時点で同様の動きを示し、3カ国の合意が得られるとの見方を示した。
メキシコのエブラード次期外相は、ロペスオブラドール次期大統領と共にフリーランド外相と会談を行った後、記者団に対して、NAFTAは3カ国協定の枠組みを続けるべきだと主張。NAFTAは近代化されるべきだと思うが、現在と異なった本質の協定にすることは考えていない、と語った。
ロペスオブラドール氏は、交渉の加速を望んでいるとし、同氏の顧問を務めるヘスス・セード氏が交渉のために今週ワシントンを訪れると述べた。
*内容を追加し、カテゴリーを増やしました。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab