希少なブルーダイヤは地底660キロで結晶化、科学者らが検証

希少なブルーダイヤは地底660キロで結晶化、科学者らが検証
 8月1日、世界で最も希少な宝石のひとつとされるブルーダイヤモンドの形成過程について、科学者らが46個を検証した結果、地球の下部マントル部分に当たる深さ660キロ以上の場所で生成されていることが分かった。写真は2010年1月撮影のスミソニアン博物館のホープダイヤモンド(2018年 ロイター/Jason Reed)
[ワシントン 1日 ロイター] - 世界で最も希少な宝石のひとつとされるブルーダイヤモンドの形成過程について、科学者らが46個を検証した結果、地球の下部マントル部分に当たる深さ660キロ以上の場所で生成されていることが分かった。
ダイヤモンド内部の微小物質が手がかりになったもので、研究は科学誌ネイチャーに掲載された。
ブルーダイヤモンドは採掘されるダイアモンド全体のわずか0.02%に過ぎない。
ダイヤモンドは、純粋な炭素が高熱・高圧力下で結晶化したもので、プレートテクトニクスの動きにより海底から深部に押し込まれた帯水層付近で形成される。
これまでに青色はホウ素に由来することが分かっていたが、今回の研究で、ホウ素はかつて海中にあって、海底の岩石に取り込まれ、それが数百万年かけて地底深くに沈み込んだことが示唆された。
ダイヤモンドの約99%は、ブルーダイヤモンドより浅い地底150─200キロで生成されている。

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