佐賀県に自衛隊が災害出動、複数河川氾濫 トヨタ・宮田工場停止へ

[東京 28日 ロイター] - 記録的な豪雨に見舞われた九州北部では、河川の氾濫などが相次ぎ、特に被害の集中している佐賀県は28日午前、山口祥義知事が陸上自衛隊に災害派遣を要請した。これを受け防衛省は陸自隊員100人超を同県武雄市などに先遣隊として派遣した。救助活動に当たりつつ、情報を収集し、随時追加の派遣が可能な態勢を取っている。
総務省によると、28日正午現在、大雨特別警報が発令されている福岡、佐賀、長崎の3県で、35万5224世帯・84万7505人を対象に非難指示が出ている。
また、大分県を含めた4県の40万1674世帯・97万5169人に対し、避難勧告が出た。
共同通信によると、佐賀市内では多くの車両が水没し、身動きが取れなくなっており、同県内では複数の中小河川が氾濫した。
また、トヨタ自動車<7203.T>は28日、九州北部地方の大雨の影響で、トヨタ自動車九州で車両を生産する宮田工場(福岡県宮若市)で、同日夕方から生産ラインの操業を停止することを明らかにした。29日以降の稼働については28日午後に判断する。

田巻一彦 白木真紀

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