トランプ米大統領、人民元下落容認は「重大な違反」と批判

トランプ米大統領、人民元下落容認は「重大な違反」と批判
 5日、トランプ米大統領は中国が約10年ぶりの元安を容認したことを「重大な違反行為」と批判した。写真はホワイトハウスで撮影(2019年 ロイター/Leah Millis)
[ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は5日、中国が約10年ぶりの元安を容認したことを「重大な違反行為」と批判した。さらに、批判の矛先を米連邦準備理事会(FRB)にも向けた。
トランプ大統領はツイッターへの投稿で「中国は人民元レートを、過去最低水準に引き下げた。これは『為替操作』だ。FRBよ、聞こえるか?これは重大な違反行為で、中国をいずれ著しく弱体化させることになる!」と述べた。
中国人民銀行(中央銀行)は同日、人民元相場を妥当でバランスの取れた水準で維持することができると確信していると言明。為替市場の安定運営と期待を確実にするため、短期的な投機に対し必要かつ的を絞った措置を講じると表明した。
中国人民元は1ドル=7.0352元で5日の通常取引を終了。これは2008年3月以来の安値。1ドル=7元を超える元安は2008年5月9月以来初めて。

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