中国に通商問題を早急に進展させる意思があると思えず=駐中国米大使

中国に通商問題を早急に進展させる意思があると思えず=駐中国米大使
 6月29日、米国のテリー・ブランスタド駐中国大使(写真)は、米政権は、中国に通商問題を早急に十分に進展させる意思があると確信できていない、と語った。写真は北京で昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas Peter)
[北京 29日 ロイター] - 米国のテリー・ブランスタド駐中国大使は29日、米政権は、中国に通商問題を早急に十分に進展させる意思があると確信できていない、と語った。
北京で開かれた金融関連会合の冒頭で語った。
中国政府は28日、銀行、自動車、重工業、農業などへの外資の出資規制緩和を発表。習近平国家主席は、中国市場を外資に一段と開放する方針を示している。
大使は、米国内では、中国が金融サービスなどの真の開放を進めるという約束を実行するかどうかを巡り「懐疑的な見方」があると発言。
「何度も約束されたことが先送りされるという懸念がある。われわれは約束の実行を望む。3年や5年先ではなく、今すぐ実行されることを望む」と述べた。
大使は、非関税障壁や知的財産権侵害、技術移転などの問題に対処する余地は依然あるとも指摘。
対米外国投資委員会(CFIUS)による安全保障審査を強化する法案の成立を見込んでいるとし、それが投資問題に対処する上で適切な方法だとの考えを示した。
*内容を追加しました。

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