ダウ反発、OPEC小幅増産決定でエネルギー株が高い

ダウ反発、OPEC小幅増産決定でエネルギー株が高い
 6月22日、米国株式市場では、ダウ工業株30種がエネルギー株の上昇を追い風に9営業日ぶりに反発。S&P総合500種も上昇した。ニューヨーク証券取引所で19日撮影(2018年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国株式市場では、ダウ工業株30種がエネルギー株の上昇を追い風に9営業日ぶりに反発。S&P総合500種も上昇した。一方、ハイテク株に売りが出たことで、ナスダック総合は続落した。
米原油先物は4.6%高、北海ブレント先物も3.4%高で清算。石油輸出国機構(OPEC)がこの日開催した定例総会で、7月からの小幅増産で合意したことが材料視された。
エクソンモービルは2.1%、シェブロンは2%それぞれ上昇。S&Pエネルギー株<.SPNY>は2.2%上昇した。
ダウ<.DJI>は週足で2%値下がりと、3月終盤以来の大幅な下げを記録。貿易摩擦を巡る懸念から、ボーイングやキャタピラーなどの工業大手が売り込まれたことが重しとなった。
S&P<.SPX>は0.9%、ナスダック<.IXIC>も0.7%それぞれ下落した。
こうした中、トランプ米大統領が欧州連合(EU)内で組み立てられた全ての自動車に対し20%の関税を課すと警告したことを受け、貿易摩擦を巡る懸念がくすぶっている。
バイクメーカーのハーレーダビッドソンは2.3%安。同社は今月初旬、EUが報復関税を導入すれば、売上高に「著しい影響」が及ぶと警告している。
S&P自動車・部品株<.SPLRCAU>は0.5%安。
ハイテク株も安い。基本ソフト(OS)「リナックス」関連サービスを手掛ける米レッド・ハットは14.2%急落。第2・四半期(6─8月)及び通期の業績見通しが市場予想を下回ったことが売り材料となった。
マイクロソフトは0.72%安、エヌビディアも2.4%安。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.05対1の比率で上回った。ナスダックも1.16対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約97億株。直近20営業日の平均は71億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 24580.89 +119.19 +0.49 24526.97 24663.18 24526.97 <.DJI>
前営業日終値 24461.70
ナスダック総合 7692.82 -20.14 -0.26 7739.69 7739.71 7679.12 <.IXIC>
前営業日終値 7712.95
S&P総合500種 2754.88 +5.12 +0.19 2760.79 2764.17 2752.68 <.SPX>
前営業日終値 2749.76
ダウ輸送株20種 10773.20 -53.64 -0.50 <.DJT>
ダウ公共株15種 696.60 +5.98 +0.87 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1371.00 -10.01 -0.72 <.SOX>
VIX指数 13.77 -0.87 -5.94 <.VIX>
S&P一般消費財 886.81 -1.21 -0.14 <.SPLRCD>
S&P素材 366.59 +4.98 +1.38 <.SPLRCM>
S&P工業 610.32 +1.65 +0.27 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 530.40 +4.45 +0.85 <.SPLRCS>
S&P金融 449.85 -2.38 -0.53 <.SPSY>
S&P不動産 199.79 +1.56 +0.79 <.SPLRCREC>
S&Pエネルギー 555.82 +11.98 +2.20 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 983.37 +4.13 +0.42 <.SPXHC>
S&P電気通信サービス 146.39 +1.77 +1.22 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1245.94 -4.77 -0.38 <.SPLRCT>
S&P公益事業 257.51 +1.88 +0.74 <.SPLRCU>
NYSE出来高 22.33億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 22540 + 80 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物9月限 円建て 22500 + 40 大阪比 <0#NIY:>

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