米金融・債券市場=米イラン核合意離脱受け安全資産に買い、市場は織り込み済み
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 16時20分 97*16.00 3.1295% 柄) 前営業日終値 97*22.00 3.1200% 10年債(指標銘柄 16時19分 98*03.50 2.9741% ) 前営業日終値 98*10.00 2.9500% 5年債(指標銘柄 16時23分 99*23.00 2.8109% ) 前営業日終値 99*27.00 2.7840% 2年債(指標銘柄 16時07分 99*23.50 2.5135% ) 前営業日終値 99*24.50 2.4970% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物6月限 143*12.00 143*18.00 Tノート先物6月限 119*16.50 119*22.00 米金融・債券市場では、トランプ米大統領がイラン核合意からの離脱を表明したこと を受け安全資産に対する需要が増大した。 10年債利回りは2.987%と1週間ぶりの水準に上昇。その後は2 .974%に戻した。この水準は前日終盤から2ベーシスポイント(bp)高いだけで、 全体的に見ると米国のイラン核合意離脱を受けた利回りの変動幅はそれほど大きくなく、 撤退は市場で織り込み済みとなっていた可能性が示唆された。 ナットウエスト・マーケッツ(コネチカット州)のマクロストラテジスト、ブライア ン・ダインジャーフィールド氏は米国のイラン核合意離脱について、「市場ではある意味 でこの発表に向け準備を整えていた。国務長官がティラーソン氏からポンペオ氏に交代し たこと、さらにボルトン氏が国家安全保障担当の大統領補佐官に任命されたことはすべて この方向に向けたシグナルだった」と指摘。ただ「米国が方針を明確に示したとは言え、 同合意を巡ってはかなりの先行き不透明感が存在している」と述べた。 米国の撤退表明を受け、欧州連合(EU)は米国が撤退しても同合意を堅持するよう 呼び掛けている。イランの反応はまだ伝わっていない。 米財務省が実施した310億ドルの3年債入札は最高落札利回りが2.664%と、 11年ぶりの高水準となった。応札倍率は2.76倍で、4月に実施された前回入札の2 .85倍から低下し、昨年11月の水準に並んだ。 3年債入札の規模は4月からは10億ドル、2月からは70億ドル増加している。 終盤の取引で2年債利回りは2.514%。前日終盤は2.497%だっ た。 <ドル・スワップ・スプレッド> Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 26.00 -0.75 U.S. 3-year dollar swap spread 21.75 -0.75 U.S. 5-year dollar swap spread 12.25 -0.75 U.S. 10-year dollar swap spread 3.50 -0.25 U.S. 30-year dollar swap spread -10.25 0.75 (い)
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