メイ英首相、EU離脱時に関税同盟からも離脱する意向を再度表明

メイ英首相、EU離脱時に関税同盟からも離脱する意向を再度表明
 4月23日、英国のメイ首相は、欧州連合(EU)離脱後に関税同盟からも離脱する意向を改めて示した。脱退を巡っては、与党だけでなく議会全体で意見が分かれている。ロンドンで教会に到着する同首相。代表撮影(2018年 ロイター)
[ロンドン 23日 ロイター] - 英国のメイ首相は23日、欧州連合(EU)離脱後に関税同盟からも離脱する意向を改めて示した。脱退を巡っては、与党だけでなく議会全体で意見が分かれている。
英国議会の上院では18日、離脱法案の修正を可決し、10月末までに閣僚が関税同盟を維持するためにどのような努力をしたか報告することを義務付けた。離脱後も関税同盟を維持するよう求めるものであり、メイ首相に痛手となっている。[nL3N1RW00T]
政府は、EU離脱後にEUとの貿易が「できる限り摩擦のない」状態になることを確実にするため、2つの方法を提案していたが、うち1つは前週、EUに拒否された。
メイ首相は記者団に対し「わが国は摩擦のない国境の設定と、世界のその他の国々との貿易協定が可能になる提案をしている」と説明。「わが国にとって最も適切な立ち位置だと考えており、そのために努力している」と述べた。
首相の報道官はこれより前に、政府は約1年前、「EUとの新たな関税業務提携」と「合理化された税関手続き」の2つの選択肢を提示したと指摘。「EU離脱の過程において、一体となって前進している」との見方を示していた。

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