英与党内の造反議員、今夏に総選挙実施との警告受ける

[ロンドン 18日 ロイター] - 英議会で17日にメイ首相の要望通りに否決された通商法修正案を巡り、与党・保守党内の親欧州連合(EU)派造反議員は、同案に賛成すれば今夏に総選挙を実施するとの警告を受けていたことが分かった。議員の1人が18日、ロイターに明らかにした。
この議員によると、保守党院内幹事団は17日の採決前、政権の瓦解につながる可能性のある信任投票を求めると警告した。造反者のアンナ・スーブリ議員はBBCラジオに対し、国政選挙の可能性も高まったと述べた。
保守党議員は選挙を懸念しており、今月には世論調査でジェレミー・コービン氏率いる労働党が支持率でリードした。
労働党はEU離脱を決めた2016年6月の国民投票を尊重しなければならないとしつつ、保守党内の対立についてメイ首相を攻撃している。
英議会は17日、通商法の修正案を307対301の僅差で否決した。同案は、2019年1月21日までに英国がEUとモノを巡る自由貿易で合意できなかった場合、関税同盟について交渉することを義務付けるものだった。

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