シドニー外為・債券市場=豪ドル下落、第3四半期インフレ統計受け

[シドニー/ウェリントン 31日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、豪ドルが下落している。発表された第3・四半期のインフレ指標の伸びが予想を下回り、金融政策は今後長期にわたり緩和的との見方が強まったことが背景。一方、ニュージーランド(NZ)ドルは1週間ぶり高値付近を維持している。
豪ドルは0.3%安の1豪ドル=0.7086米ドル。一時は0.7072米ドルまで下落した。
中銀が注視する第3・四半期のコアインフレ率の伸びは前年比1.75%で、第2・四半期の1.9%を下回った。中銀の長期目標レンジ(2─3%)を11四半期連続で下回り、過去最長記録を更新した。
中銀は今後第3・四半期のデータを精査する見込み。ただUBSのエコノミスト、ジョージ・サレノー氏は「もし第4・四半期の数字が弱ければ、中銀の『次の動きは利上げ』という見解を検証する材料になる」と述べた。
NZドルは1NZドル=0.6547米ドルで、30日  に付けた1週間ぶり高値0.6572米ドル付近で推移している。
豪国債先物は3年物が1.5ティック安の97.955。10年物は3.5ティック安の97.375.

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