今日の株式見通し=堅調、日米首脳会談は無難な結果との受け止め

[東京 19日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は堅調な推移が見込まれる。日米首脳会談では、為替や通商関係で厳しい要求を突きつけられかねないと懸念されていたが、ひとまず無難な結果だったと見方から、市場の警戒感が和らぐとみられる。為替が1ドル107円台で底堅く推移していることも相場を支援しそうだ。
日経平均の予想レンジは2万2000円─2万2300円。
前日の米国株は、値動きの荒い展開となった。原油価格の上昇が支援してエネルギーや工業が堅調な伸びを示した一方、主要消費財や金融が弱含んだ。第1・四半期の利益率が市場予想を下回った米IBMは7.5%急落した。シカゴの日経平均先物6月限清算値(円建て)は2万2155円、大阪取引所の夜間終値は2万2170円だった。
日本時間の朝方には、日米首脳会談後の共同記者会見の様子が伝わり、シカゴ先物はわずかに上昇した。市場では「市場で懸念されていたような厳しい要求は出てこなかった。日本株は堅調な地合いが継続しそうだ」(日本アジア証券のエクイティ・ストラテジスト、清水三津雄氏)との声が聞かれた。
会見でトランプ米大統領は、日本との貿易不均衡問題で何らかの措置をとるとし、通商を巡る2国間の協議加速で安倍首相と合意したと述べた。米朝首脳会談の成功に向けてあらゆる措置をとるとしたほか、北朝鮮が非核化するまで最大限の圧力を続ける考えを示し、日米で緊密に連携していく考えをあらためて示した。
主なスケジュールとしては、米国で新規失業保険申請件数、4月フィラデルフィア地区連銀業況指数、3月景気先行指数の発表がある。このほか、ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事の講演、ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事やキム世銀総裁の記者会見、クオールズFRB副議長の上院銀行委員会での証言などが予定されている。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均<.N225>      22158.20 24129.34 20347.49
+310.61 2018年1月23日 2018年3月26日
シカゴ日経平均先物6月限 22155(円建て)
*内容を追加しました。

平田紀之

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