米金融・債券市場=利回り低下、対メキシコ関税方針受け
[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘柄 17時05分 106*10.50 2.5707% ) 前営業日終値 104*18.00 2.6530% 10年債(指標銘柄 17時05分 102*05.00 2.1332% ) 前営業日終値 101*10.50 2.2250% 5年債(指標銘柄) 17時05分 100*12.75 1.9159% 前営業日終値 99*27.25 2.0310% 2年債(指標銘柄) 17時05分 100*12.50 1.9241% 前営業日終値 100*03.25 2.0730% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物6月限 154*12.00 153*02.00 Tノート先物6月限 126*12.00 125*22.00 米金融・債券市場は、10年債利回りが1年8カ月ぶりの水準に低下し た。トランプ大統領が対メキシコ関税方針を表明したことを受け、リスク回避の動きが見 られた。 10年債利回りは一時、2.145%と2017年9月以来の低水準を 記録した。 長期債利回りが短期債利回りを下回る「逆イールド」も見られ、3カ月物財務省短期 証券(Tビル)と10年債の利回り差の逆転は一時24ベーシスポイント(bp)まで進 んだ。利回り逆転は景気後退(リセッション)の前触れとされる。 トランプ氏は30日、メキシコ国境からの不法移民流入に同国が十分に対応していな いとし、6月10日以降メキシコからの輸入品すべてに5%の関税を課し、移民の流入が 止まるまで関税率を段階的に引き上げると表明した。 ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略部門責任者、スバドラ・ラジャッパ氏は、対メキ シコ関税が「質への逃避」の背景と分析。米中貿易戦争の激化で世界経済成長が阻害され るとの懸念が広がり、債券利回りは今週低下していた。同氏は「世界成長に顕著な悪影響 が出る恐れもある」と指摘する。 5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想以上に悪化したことも、こう した不安につながった。 4月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前月比0.3%上昇して15カ月ぶりの 大幅な伸びだったが、個人消費が鈍化し今後の物価の伸びが限定的になることを示唆した 。 CMEグループのフェドウォッチによると、金利先物の取引関係者が織り込む7月の 利下げ予想確率は40%と、1週間前の18%から上昇した。12月までの利下げ確率は 90%となっている。 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS LAST Change U.S. 2-year dollar swap spread 4.00 (-0.75) U.S. 3-year dollar swap spread 0.75 (-1.25) U.S. 5-year dollar swap spread -0.50 (-0.50) U.S. 10-year dollar swap spread -5.00 (-0.75) U.S. 30-year dollar swap spread -28.25 (-1.25) (い)
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