中国・香港株式市場・引け=中国株は下落、不動産や銀行が売り優勢

    [上海 16日 ロイター] - 
 中国                      終値      前日比          %        始値         高値         安値
 上海総合指数         3,110.6489   - 48.4032      - 1.53  3,152.8882  3,153.1063   3,096.1003 
                                                                                   
 前営業日終値         3,159.0521                                                              
 CSI300指数<.C   3,809.093    - 62.052      - 1.60  3,862.474    3,869.156    3,789.612 
 SI300>                                                                            
 前営業日終値          3,871.144                                                              
 
    
    
    中国株式市場で主要株価指数が1%を超す下落。下落率は3週ぶりの大きさとなった
。融資の伸び鈍化や規制強化への懸念が年内の同国経済の重しになるとみられている。
    上海総合指数終値は48.4032ポイント(1.53%)安の3110.
6489。
    上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数
         終値は62.052ポイント(1.60%)安の3809.093。
    主要セクターはおおむね下落。不動産株や銀行株が下げを
けん引した。
    
    17日に発表される第1・四半期国内総生産(GDP)では、昨年からの成長の勢い
が2018年序盤も維持されるとみられている。ロイター調査によれば、アナリストによ
るGDP成長率予想は前年比6.7%。第4・四半期の同6.8%からの落ち込みはわず
かにとどまる見通し。景気の回復力が示されれば、当局の規制強化につながる可能性があ
る。
    
    中国人民銀行(中央銀行)は13日、証券会社の短期債発行を制限するとの規則を公
表した。
    招商証券はリポートで「中国政府がレバレッジ削減に取り組む中で、不動産セクター
や地方政府による資金調達活動が制限されているため、中国経済に対する懸念がくすぶっ
ている」との見方を示した。
    13日の株式取引終了後に発表されたデータによれば、3月の新規人民元建て融資が
2月よりも増加したが、市場予想には届かなかった。また3月のマネーサプライM2およ
び社会融資総量の伸び率も予想を下回った。
    また3月のドル建て輸出は予想外のマイナスとなった。
    UBS証券の中国戦略部門責任者は「13日に発表された輸出の減少と社会融資総量
の鈍化は3月のマクロ経済が予想よりも弱いことを示唆している可能性がある。ただ市場
はある程度織り込んでいるだろう」と述べた。
    
    銀行株は下落。中銀による緩やかな金利自由化がマージンを圧迫するとの懸念が背景
。CSI銀行指数は2.8%安となった。
    中国人民銀行(中央銀行)は、商業銀行の預金金利上限に関する非公式の窓口指導を
緩める方針。事情に詳しい関係筋3人が13日、ロイターに明らかにした。
    海南省で事業を展開する企業の株価が急伸。海南省南部の海南島に自由貿易圏を設置
する政府計画の恩恵を受けるとの期待感が背景。
    

    
 (ロイターデータに基づく値です。前日比が一致しない場合があります)
 
 

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