米金融・債券市場=利廻り低下、控えめな米インフレ指標受け
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 17時01分 102*03.00 2.8946% 銘柄) 前営業日終 101*25.50 2.9090% 値 10年債(指標銘 17時00分 101*11.50 2.4685% 柄) 前営業日終 101*03.00 2.4990% 値 5年債(指標銘 17時00分 99*09.50 2.2753% 柄) 前営業日終 99*05.25 2.3040% 値 2年債(指標銘 16時59分 99*27.50 2.3232% 柄) 前営業日終 99*26.25 2.3440% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物6月 148*07.00 148*00.00 限 Tノート先物6月 123*25.50 123*20.50 限 米金融・債券市場は国債利回りが低下した。この日発表された3月 の米消費者物価指数(CPI)で、コアCPIが控えめな内容となり、 米連邦準備理事会(FRB)が金利を据え置くか、年末までに利下げに 踏み切るとの見方が強まった。 欧州中央銀行(ECB)が予想通り主要政策金利を据え置くととも に金利ガイダンスの維持を決めたことを受け、欧州市場でも国債利回り は低下した。 BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略部長、イアン・リンゲ ン氏は「インフレがアンダーパフォームするトレンドは続き、FRBに とって問題となる可能性がある」と指摘した。 3月の米CPIは、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアC PIが前月比0.1%上昇。市場予想の0.2%上昇を下回った。2月 と同じだった。総合CPIはガソリンや家賃の値上がりで0.4%上昇 した。 また、FRBが公表した3月19─20日の連邦公開市場委員会( FOMC)議事要旨では、メンバーらが金利政策の変更に忍耐強く臨む ことで一致する中、バランスシートの縮小方法や縮小終了後の管理方法 を討議していたことが分かった。 キャピタル・エコノミクスの米国エコノミスト、アンドリュー・ハ ンター氏は「弱い成長を受けてFRBが2020年中盤までに75ベー シスポイント(bp)利下げするとこれまでも予想している」と述べた 。 ドラギ総裁がECB理事会後の会見で、ユーロ圏経済が下向きに傾 いており、インフレが今後数カ月で低下する見込みだと述べたことも、 米債利回りの重しとなった。 午後の取引で、米10年債利回りは2.472%と、 前日終盤の2.499%から低下。30年債利回りも前日 の2.909%から2.898%に下げた。このほか、2年債利回りも2.321%で、前日の2.344%から低下した。 この日実施された240億ドルの10年債入札は、最高落札利回り が2.466%と、2017年12月以来の低水準。応札倍率は2.5 5倍で前回入札の2.59倍をやや下回った。アナリストによると、入 札は堅調だった。 <ドル・スワップ・スプレッド> Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 9.25 0.25 U.S. 3-year dollar swap spread 5.50 -1.00 U.S. 5-year dollar swap spread 2.75 -0.50 U.S. 10-year dollar swap spread -2.25 -0.25 U.S. 30-year dollar swap spread -25.50 -0.75 (ーからご覧ください)
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