米金融・債券市場=利回り低下、独などの弱い指標や堅調な5年債入札で

 (表のレートを更新します。)
    [ニューヨーク 24日 ロイター] - 
                           米東部時間          価格      利回り  コード
 30年債(指標銘柄)        17時04分     101*08.50     2.9359%             
                         前営業日終値     100*12.00     2.9810%                
 10年債(指標銘柄)         17時05分     100*29.50     2.5181%             
                         前営業日終値     100*15.00     2.5700%                
 5年債(指標銘柄)          17時05分      99*04.25     2.3119%            
                         前営業日終値      98*29.00     2.3610%                
 2年債(指標銘柄)          17時03分      99*27.63     2.3198%            
                         前営業日終値      99*25.13     2.3640%                
                               清算値      前日終値  コード
 Tボンド先物6月限          147*11.00     146*16.00        
 Tノート先物6月限          123*17.00     123*04.00        
       
    米金融・債券市場は利回りが幅広く低下した。カナダ銀行(中央銀行)が政策決定会
合でハト派的な姿勢を示したほか、ドイツやオーストラリアの弱い経済指標、5年債入札
の堅調な需要などを受け、安全資産である国債が買われた。
    米債利回りは4─5ベーシスポイント(bp)低下。最も大きく下げたのは7年債で4.9bp低下。25日に320億ドルの入札が行われる。この日入札があっ
た5年債の利回りは、ほとんど動きがなかった。
    410億ドルの5年債入札は間接入札者の落札比率が61.48%となり、2018
年8月以降で最高となった。
    カナダ中銀がこの日、将来の利上げの必要性を巡る文言を削除し、2019年の成長
見通しを1.7%から1.2%に下方修正したことも、債券市場を支援。こ
のほか、オーストラリアとドイツで発表された指標も材料視された。
    オーストラリア連邦統計局が発表した第1・四半期の消費者物価指数(CPI)は3
年ぶりの低い伸びに鈍化し、年内利下げの観測を強める格好となった。
    また、ドイツのIFO経済研究所が発表した4月の業況指数は99.2と、前月改定
値の99.7から低下した。
    ただ強気のセンチメントを反映し、イールドカーブは昨年11月以来の水準にスティ
ープ化。米2年債と10年債の利回り格差は一時21.5bpに拡大した
。
    この日の株式市場は、S&P総合500種が昨年9月21日に付けた取引時間
中の最高値に迫る場面もあったが、企業決算はまちまちで反落して取引を終えた。

    
 (い)

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