欧州市場サマリー(23日)
[23日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 8営業日続伸して取引を終えた 。原油高に伴いエネルギー銘柄が買われたほか、米国株式相場が上昇して始まったことで 市場心理が好転した。ただ銀行と自動車株が軟調で、全体の上昇幅は限定的だった。 欧州株は取引時間中にマイナス圏で取引された後、米国での株高を受けて終盤にかけ プラスに転じた。 米国はイラン産原油の禁輸措置について、5月までに適用除外を撤廃すると発表し、 イラン産原油の輸入国に対して圧力をかけた。原油が2018年11月以来の高値をつけ たことでSTOXX欧州600種石油・ガス株指数は2.00%上昇し、6カ月 超ぶりの高値をつけた。 スイスの食品大手ネスレは1.4%上昇し、STOXX欧州600種<.STOX X>の最大の押し上げ要因となった。クレディスイスが目標株価を引き上げたことが好感さ れた。 一方、ベルギーの非鉄大手ユミコアは17.3%急落した。20年の売り上 げと利益の伸び率がこれまでの予想を下回るとの見通しを示した。決算期が始まる中、リ スク志向を抑制する材料となった。 銀行株指数は1.03%低下した。スイスの金融大手UBSと同ク レディ・スイス、英銀大手のバークレイズは今週、決算を発表する。全 銘柄がこの日、値を下げた。前週の米銀大手による決算発表はまちまちの内容だった。 フランスの自動車メーカー、ルノーは1.8%下落した。日産自動車<7201 .T>がルノーからの経営統合提案を拒否する予定であるほか、平等な資本関係を結ぶこと を主張したとの報道が材料視された。 第1・四半期決算を発表した自動車部品大手プラスチック・オムニウムは 0.5%下落した。世界的に自動車生産が減るとの見通しを示したことが嫌気された。 ロンドン株式市場: <欧州株式市場> 8営業日続伸して取引を終えた。原油高に伴いエネルギー銘柄が 買われたほか、米国株式相場が上昇して始まったことで市場心理が好転した。ただ銀行と 自動車株が軟調で、全体の上昇幅は限定的だった。 欧州株は取引時間中にマイナス圏で取引された後、米国での株高を受けて終盤にかけ プラスに転じた。 米国はイラン産原油の禁輸措置について、5月までに適用除外を撤廃すると発表し、 イラン産原油の輸入国に対して圧力をかけた。原油が2018年11月以来の高値をつけ たことでSTOXX欧州600種石油・ガス株指数は2.00%上昇し、6カ月 超ぶりの高値をつけた。 スイスの食品大手ネスレは1.4%上昇し、STOXX欧州600種<.STOX X>の最大の押し上げ要因となった。クレディスイスが目標株価を引き上げたことが好感さ れた。 一方、ベルギーの非鉄大手ユミコアは17.3%急落した。20年の売り上 げと利益の伸び率がこれまでの予想を下回るとの見通しを示した。決算期が始まる中、リ スク志向を抑制する材料となった。 銀行株指数は1.03%低下した。スイスの金融大手UBSと同ク レディ・スイス、英銀大手のバークレイズは今週、決算を発表する。全 銘柄がこの日、値を下げた。前週の米銀大手による決算発表はまちまちの内容だった。 フランスの自動車メーカー、ルノーは1.8%下落した。日産自動車<7201 .T>がルノーからの経営統合提案を拒否する予定であるほか、平等な資本関係を結ぶこと を主張したとの報道が材料視された。 第1・四半期決算を発表した自動車部品大手プラスチック・オムニウムは 0.5%下落した。世界的に自動車生産が減るとの見通しを示したことが嫌気された。 欧州株式市場: <ユーロ圏債券> イタリア10年債利回りが7週間ぶりの高水準となった。格付け 見直しや連立政権内の対立を巡る懸念が背景。 アナリストによると、イースター休暇後のため取引は閑散で値動きが大きくなってい るという。原油価格が年初来高値を付けたこともユーロ圏全般の利回りの上昇圧力につな がった。 イタリア10年債利回りは10ベーシスポイント(bp)上昇の2.7 0%。3月初め以来の高水準となった。独国債との利回り差は265bp と2月下旬以降で最大となった。 S&Pグローバルは26日にイタリアの格付けの見直しを行う。現在の格付けはジャ ンク級(投機的等級)から2段階上の「BBB(トリプルB)」。格付けの見通しは、引 き下げの可能性がある「ネガティブ」となっている。 イタリアの経済低迷や財政赤字の問題で格付け見通しへの懸念が広がっている。 TDセキュリティーズの欧州金利ストラテジストは「格付けが変更されるとはみてい ないが、市場は神経質になっている」と指摘。さらに連立政権内の対立も影響していると の見方を示した。 イタリアのサルビーニ副首相はこの日、イタリア政府は危機に瀕していないと述べた ほか、イタリア内閣がこの日に経済成長押し上げを目的とする一連の新たな景気対策を承 認するとし、連立政権の対立を巡る懸念を和らげようとした。 イタリア連立政権を構成する政党「五つ星運動」は19日に、連立相手の「同盟」に ついて、幹部の汚職疑惑で連立崩壊の危機をもたらしていると批判していた。[nL3N2211C G] ラボバンクの金利ストラテジスト、リチャード・マクガイア氏は「不透明感がイタリ ア国債の重しになっている」とし、一部の投資家から早期選挙を求める声が聞かれたと述 べた。 イタリア以外の南欧の国債利回りは3─4bp上昇。高格付けのユーロ圏中核国債利 回りは、原油高によるインフレ期待の高まりで2─3bp上昇 した。 市場の長期インフレ期待を示すユーロ圏の5年先スタート5年物フォワードレートは1.42%に上昇した。 ドイツの指標10年債利回りは2.5bp上昇し、0.049%。前週 付けた4週ぶりの高水準を約5bp下回っている。 ユーロ圏金融・債券市場: <為替> 欧州終盤 アジア市場 コード 終盤 ユーロ/ドル 1.1210 1.1243 ドル/円 111.86 111.84 ユーロ/円 125.42 125.76 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード STOXX欧州600種 391.35 +0.89 +0.23 390.46 FTSEユーロファースト 1538.25 +4.14 +0.27 1534.11 300種 DJユーロSTOXX50 3503.85 +4.62 +0.13 3499.23 種 FTSE100種 7523.07 +63.19 +0.85 7459.88 クセトラDAX 12235.51 +13.12 +0.11 12222.39 CAC40種 5591.69 +11.31 +0.20 5580.38 <金現物> 午後 コード 値決め 1269.5 <金利・債券> 米東部時間14時6分 *先物 清算値 前日比 前営業日 コード 終盤 3カ月物ユーロ 100.31 0.00 100.31 独連邦債2年物 111.90 -0.01 111.91 独連邦債5年物 132.76 -0.08 132.84 独連邦債10年物 164.94 -0.28 165.22 独連邦債30年物 187.44 -0.50 187.94 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード 終盤 独連邦債2年物 -0.586 +0.005 -0.575 独連邦債5年物 -0.385 +0.014 -0.399 独連邦債10年物 0.040 +0.022 0.020 独連邦債30年物 0.688 +0.018 0.676
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