米金融・債券市場=国債利回り低下、シリア情勢の緊迫化で
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 16時22分 100*03.00 2.9951% 銘柄) 前営業日終 99*21.50 3.0170% 値 10年債(指標銘 16時19分 99*23.00 2.7826% 柄) 前営業日終 99*19.00 2.7970% 値 5年債(指標銘 16時19分 99*14.75 2.6163% 柄) 前営業日終 99*13.75 2.6230% 値 2年債(指標銘 16時19分 99*28.25 2.3111% 柄) 前営業日終 99*28.00 2.3150% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物6月 146*04.00 145*30.00 限 Tノート先物6月 120*27.00 120*24.50 限 米金融・債券市場で国債利回りが低下。シリア情勢が緊迫化する中、国債が買われる 展開となった。 トランプ大統領は、シリアのアサド政権による化学兵器使用疑惑を巡り、アサド政権 を支持するロシアを批判した上で、米国のミサイルが「シリアに向かう」と述べ、ロシア に警告を発した。 アクション・エコノミクス(サンフランシスコ)の国際債券部マネジングディレクタ ー、キム・ルパート氏は「中東で何かが起きるのではないかとの懸念が強まっており、リ スクは確実に高まっている」と述べた。 こうしたなか、午後発表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受け、国 債利回りは一時的に上昇する場面もみられた。議事要旨では、委員会メンバー全員が向こ う数カ月間に国内景気が底堅さを増し、インフレ率も上昇するとみていたことが判明した 。 シュワブ金融調査センター(ニューヨーク)のシニア債券調査アナリスト、コリン・ マーティン氏は「議事要旨はタカ派に傾いていた。連邦準備理事会(FRB)は緩やかな ペースで利上げを継続するだろう」と述べた。 2年物と10年物の国債利回り格差は10年ぶりの水準に縮小するなど、さらにフラ ット化が進んだ。アナリストらは、インフレの伸びがかなり抑制される中での利上げ継続 シナリオが背景にあると分析する。 10年債入札結果がさえなかったことも国債利回りの押し上げ要因となった。210 億ドルの10年債入札は、間接入札者の落札比率が53.21%と、2016年11月以 来約1年半ぶりの低水準にとどまった。 10年債利回りは2.7826%と、前日終盤の2.797%から低下 。30年債利回りも前日の3.017%から2.995%に低下した。2年 債利回りは2.311%。前日は2.315%。 経済指標では、3月の消費者物価指数(CPI)が前月比0.1%下落し、2017 年5月以来10カ月ぶりの落ち込みとなった。ガソリンの値下がりが影響した。一方、変 動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.2%上昇。市場予想と一致 した。 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 30.75 0.75 U.S. 3-year dollar swap spread 24.50 0.25 U.S. 5-year dollar swap spread 13.50 0.75 U.S. 10-year dollar swap spread 3.50 0.50 U.S. 30-year dollar swap spread -13.50 0.75 (い)
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