欧州株式市場=反発、イタリア株が予算懸念後退で上昇

    [ロンドン 3日 ロイター] - 
 <株式指数>              終値   前日比     %  前営業日  コード
                                                     終値  
 STOXX欧州600    383.84    +1.90  +0.50    381.94          
 種                                                        
 FTSEユーロファー   1506.50    +8.15  +0.54   1498.35          
 スト300種                                              
 DJユーロSTOXX   3405.48   +16.49  +0.49   3388.99  <.STOXX50
 50種                                                    E>
 
        
    欧州株式市場は反発して取引を終えた。イタリア政府が財政赤字比率の目標を改定す
る意向を示したことから、同国が欧州連合(EU)と衝突するとの懸念が後退し、相場を
押し上げた。
    イタリアの主要株価FTSE・MIB指数は0.84%上昇。STOXX欧
州600種銀行株指数も上げたが、その後上昇幅を圧縮し、0.43%高で取引
を終えた。エストニア銀行(中央銀行)が、2008─17年の国内で事業を展開する金
融機関での国境を越える資金流出入が1兆ドルを超えると発言したことが響いた。
    デンマークの銀行最大手、ダンスケ銀行のエストニア支店がマネーロンダリング(資
金洗浄)に関与した疑惑で、エストニアは問題の渦中にある。現地で事業展開するスウェ
ーデンの大手銀行SEBとスウェドバンクは3.3%と5.8%そ
れぞれ下落した。
    ノルウェーのアルミ大手ノルスク・ハイドロは11.9%急落し、個別銘柄
で最も大幅に値下がりした。ブラジルのアルノルテ・アルミナ精製所における生産を停止
するとの発表が嫌気された。
    スペインの製薬会社グリフォルスは5.4%下落した。UBSのアナリス
トが競争力の面でリスクが高まっているとし、投資判断を「ニュートラル」から「セル」
に引き下げたことが嫌気された。
    一方、フランスのテクノロジーコンサルティング会社オルトラン・テクノロジーズは9.1%高。ケプラーが投資判断を「ホールド」から「バイ」に引き上げたこ
とが好感された。ケプラーのアナリストは流動性のリスクはないとしたほか、オルトラン
の現在の株価が傘下のデザイン・エンジニアリングサービス会社アリセントの価値を反映
していないとの見方を示した。

    
 (い)

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