ロシア、一部米製品に輸入関税導入へ 鉄鋼・アルミ関税に対抗

[ミンスク 19日 ロイター] - ロシアは19日、道路建設機材などの米国製品に輸入関税を課す方針を明らかにした。米制裁の影響を受け、ロシア最大の道路建設機材メーカーGAZの経営権を握る富豪オレグ・デリパスカ氏を支援する措置とみられる。
オレシキン経済発展相は同日、米国の鉄鋼・アルミニウムの輸入関税に対抗し、一部米製品に対し輸入関税をかけると発表した。ロシアに同等の国内製品があるものを関税対象とする。
米制裁の影響を受けた国内企業が、財務・経済面での支援を政府に求めていた。
一方、米国製の医薬品に輸入関税を課す予定はないとした。議員らが先に示した広範な米国の財・サービス制限案を巡っては、国民の間から不満の声が上がっていた。
米国は鉄鋼に25%、アルミに10%の輸入関税を導入。オレシキン氏はロシアの措置はこれを「均衡化」させることが目的と表明。ロシアのマクロ経済情勢には影響は及ばないとした。
政府は、対象品目リストを向こう数日以内に決定するとしている。
*内容を追加します。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab