米FOMC、インフレや景気見通しに自信=議事要旨

[ワシントン 21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が公表した、1月30━31日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、メンバーらがインフレや景気見通しに自信を深めたことが分かった。
議事要旨は「短期の景気見通しが底堅さを増し、フェデラルファンド金利軌道が徐々に上向く可能性が高まったとの認識で一致した」と説明した。
経済活動の底堅いペースが続くとの見通しや、メンバーが入手したインフレに関する最近の情報は、インフレが2018年に上昇する公算が大きいとの見方を支えるとした。
議事要旨公表を受け、ドルが対通貨バスケットでやや軟調に推移した後反発した。米国株式相場はほぼ変わらず、30年債利回りが2015年7月以来の水準に上昇した。
昨年12月以降、投票権を持つメンバーや、より広範な政策決定者らが経済見通しを引き上げたことも示された。
大半のメンバーが控えめに強めの短期見通しを示したほか、数人はトランプ政権の税制改革で想定以上に景気を押し上げる可能性を指摘し、上向きリスクが増大したとの見解を表明した。
BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジストは「FOMC議事要旨はおおむねバランスの取れた内容だったが、ややタカ派色が濃いようだ。インフレが最終的に2%に回復するといった議論は、見通しを巡って(政策決定者らの)楽観的な見方が強まったことを示す」と話した。
ほぼすべての出席者が、経済成長がトレンドを上回り続け、労働市場も堅調さを保つなか、インフレが中期にかけて目標の2%へ上昇するとの予想を維持しているとした。
*内容を追加しました。

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