中国当局、テーマパーク建設ラッシュによる債務リスクに警鐘

中国当局、テーマパーク建設ラッシュによる債務リスクに警鐘
 4月9日、中国国家発展改革委員会は、全国で起きているテーマパーク建設ラッシュについて、質の低いまがいものが作られ、地方政府が債務を抱えるリスクが生じていると警鐘を鳴らした。写真は2016年、 上海ディズニーリゾート(2018年 ロイター/Aly Song)
[上海 9日 ロイター] - 中国国家発展改革委員会(NDRC)は9日、全国で起きているテーマパーク建設ラッシュについて、質の低いまがいものが作られ、地方政府が債務を抱えるリスクが生じていると警鐘を鳴らした。政府の不動産開発バブルに対する警戒感が浮き彫りになった。
NDRCはウェブサイトに掲載した声明で、テーマパーク開発業者は監視を強化し、「地方の債務リスクや社会面や金融面のリスク発生を抑えるべきだ」指摘。テーマパーク開発ではコンセプトが不明瞭なケースや、やみくもな建設、質の悪い模倣などが見受けられ、地方政府に債務リスクが生じつつあるとした。
中国では急増する消費者需要を取り込もうと、全国で数百カ所のテーマパークが建設された。開発業者には米ウォルト・ディズニーや中国の大連万達グループ、融創中国<1918.HK>などが名を連ねている。
コンサルタント会社ミンテルによると、中国のテーマパーク業界の昨年の売上高は推計395億元と前年比27%増加した。売上高は2022年までにさらに2倍以上増えて892億元に達する見通し。

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