トルコ与党が開票結果に異議申し立て、首都と最大都市の市長選

トルコ与党が開票結果に異議申し立て、首都と最大都市の市長選
 4月2日、トルコのエルドアン大統領が率いる国政与党の公正発展党(AKP)は、統一地方選のうち最大都市イスタンブールの全39地区において開票結果に異議を申し立てたと発表した。写真はAKPの選挙看板。1日撮影(2019年 ロイター/HUSEYIN ALDEMIR)
[イスタンブール 2日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領が率いる国政与党の公正発展党(AKP)は2日、前日に投票結果が出た統一地方選のうち最大都市イスタンブールの全39地区において開票結果に異議を申し立てたと発表した。
イスタンブール市長選では最大野党・共和人民党(CHP)のイマモール候補と元首相であるAKPのユルドゥルム候補が争ったが、両陣営は1日、イマモール氏が約2万3000票差でリードしているとの見解を示した。イスタンブールの人口は推計で1500万人。
AKPは開票に不正行為があったと主張し、「地区の選挙管理委員会に全ての不服申し立てを提出した」と明らかにした。
イマモール氏は2日、「ユルドゥルム氏について残念に思う。この国の大臣や議会議長、首相を務めた人だ」と述べ、「祝福する以上に高貴な行為はない」とした。
首都アンカラの市長選ではCHPのヤワシュ候補がAKPのオズハセキ候補に4%ポイント近くリードして勝利したが、AKPはアンカラでも異議を申し立てた。
イスタンブールとアンカラでのAKPの敗北はエルドアン大統領にとって大きな痛手。景気後退に対処する計画の遂行が難しくなる可能性がある。

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