原油先物下落、弱い景気見通しで OPEC主導の減産が下値支える

原油先物下落、弱い景気見通しで OPEC主導の減産が下値支える
 3月18日、アジア時間の原油先物は下落した。世界経済の減速が原油消費を抑えるとの懸念が相場の重しとなった。写真はベネズエラ国営石油会社PDVSAのガソリンスタンド。1月にカラカスで撮影(2019年 ロイター/Andres Martinez Casares)
[シンガポール 18日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落した。世界経済の減速が原油消費を抑えるとの懸念が相場の重しとなった。
ただ、石油輸出国機構(OPEC)主導の減産や米国によるイランとベネズエラに対する強硬な制裁が下値を支えた。
0053GMT(日本時間午前9時53分)時点で北海ブレント先物は0.13ドル(0.2%)安の1バレル=67.03ドル。前週付けた年初来高値68.14ドルから大きくは下げていない。
米WTI原油先物は0.15ドル(0.3%)安の58.37ドル。こちらも、前週に付けた年初来高値58.95ドルから大きくは下げていない。
バーンスタイン・エナジーのアナリストらは「われわれの石油価格見通しに対する最大の下振れリスクは景気減速を背景とする需要の弱さだ。基本シナリオは2019年に世界の石油需要が日量130万バレル増加するというものだが、世界的な同時景気減速となれば世界の需要の伸びが100万バレルを下回る可能性がある」と分析した。

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