欧州市場サマリー(13日)
[13日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 反発して取引を終えた。米政権 が対中制裁関税の発動を一部品目に関して延期すると発表したことで、市場心理が好転し た。 石油や鉱業株の値上がりが目立った。 CMCマーケッツのアナリスト、デービッド・マデン氏は「ドイツの景気後退やイタ リア政局の先行き不透明感、香港での騒動が不安視される中で、米中間の緊張緩和はここ 数日間の悲観的な雰囲気を変える好材料だった」と述べる。 中型株では金融取引プラットフォーム運営のプラス500が20.8%急 騰。年初来の値下がりの3分の1を取り戻した。上半期利益は50%超減ったものの、新 たな自社株買い計画が好感された。 ロンドン株式市場: <欧州株式市場> 反発して取引を終えた。序盤はマイナス圏で取り引きされたもの の、米政権が対中制裁関税の発動を一部品目に関して延期すると発表したことで、終盤に かけてプラスへ転じた。 STOXX欧州600種資源株指数と自動車・部品株指数、テクノロ ジー株指数の値上がりが目立った。 イタリアの主要株価FTSE・MIB指数は1.36%上昇した。イタリア の銀行株指数<.FTIT8300 >は2.61%上昇。イタリアの連立政権内の右派「同盟」を率 いるサルビーニ副首相は早期の総選挙実施を要請したが、上院は前日、内閣信任投票の日 程で合意できなかった。 一方、ドイツの化学・消費財のヘンケルは7.1%下落した。通期の売 り上げと利益見通しを引き下げたことが嫌気された。 欧州株式市場: <ユーロ圏債券> 国債利回りが低下。独指標10年債利回りは過去最低に接近した 。英国の欧州連合(EU)離脱や香港の混乱などに対する懸念に加え、イタリアを巡る不 透明感を背景に安全資産への買いが強まった。 ドイツの欧州経済センター(ZEW)が発表した8月の独ZEW景気期待指数がマイ ナス44.1と、7月のマイナス24.5から大幅に悪化し、欧州債務危機のさなかだっ た2011年12月以降で最低を記録したことも債券市場の支援材料となった。[nL4N259 2CR] 一方、米通商代表部(USTR)が13日、9月1日に発動予定の中国製品に対する 10%の追加関税のうち、ノートパソコンや携帯電話など一部製品への発動を延期すると 発表。通商面の緊張が緩和されるとの期待が広がったが、欧州債利回りへの影響は一時的 なものにとどまった。 終盤の取引で、独10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低下の マイナス0.61%。米国の対中追加関税の一部延期を受け、一時上昇に転じた。 独仏30年債利回りは4─6bp低下し、過去最低に迫った。 イタリア国債利回りもイールドカーブ全体で最大12bp低下した。低下は2日連続 。イタリア10年債利回りは12bp低下の1.62%。 ユーロ圏金融・債券市場: <為替> 欧州終盤 アジア市場終 コード 盤 ユーロ/ドル 1.1181 1.1190 ドル/円 106.59 105.18 ユーロ/円 119.20 117.72 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード STOXX欧州600種 372.40 +1.99 +0.54 370.41 FTSEユーロファースト30 1466.26 +8.47 +0.58 1457.79 0種 DJユーロSTOXX50種 3357.16 +30.61 +0.92 3326.55 FTSE100種 7250.90 +24.18 +0.33 7226.72 クセトラDAX 11750.13 +70.45 +0.60 11679.68 CAC40種 5363.07 +52.76 +0.99 5310.31 <金現物> 午後 コード 値決め 1498.4 <金利・債券> 米東部時間14時30分 *先物 清算値 前日比 前営業日終 コード 盤 3カ月物ユーロ 100.41 0.00 100.41 独連邦債2年物 112.52 -0.01 112.53 独連邦債5年物 135.77 +0.03 135.74 独連邦債10年物 177.68 +0.24 177.44 独連邦債30年物 220.30 +1.78 218.52 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日終 コード 盤 独連邦債2年物 -0.870 +0.003 -0.873 独連邦債5年物 -0.874 -0.006 -0.835 独連邦債10年物 -0.612 -0.013 -0.593 独連邦債30年物 -0.135 -0.036 -0.096
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