米金融・債券市場=利回り低下、貿易摩擦懸念や香港デモなど政治的緊張で
(内容を追加しました) [ニューヨーク 12日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 17時05分 102*22.50 2.1276% 銘柄) 前営業日終 100*02.00 2.2470% 値 10年債(指標銘 17時05分 99*27.50 1.6403% 柄) 前営業日終 99*00.00 1.7340% 値 5年債(指標銘 17時05分 101*08.25 1.4862% 柄) 前営業日終 100*28.50 1.5630% 値 2年債(指標銘 17時05分 100*10.63 1.5776% 柄) 前営業日終 100*07.38 1.6300% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月限 163*14.00 161*09.00 Tノート先物9月限 130*12.00 129*22.00 米金融・債券市場は、米中貿易摩擦を巡る懸念のほか、香港やアル ゼンチンなどの政治的緊張の高まりを受けて株式相場が軟調に推移する 中、安全資産とされる米国債に買いが先行し、国債利回りは低下した。 30年債利回りは9日の2.247%から一時、20 16年7月以来3年強ぶりの低水準(2.119%)を記録、直近で2 .13%。 10年債利回りは9日終盤の1.734%から1.6 4%に低下した。年初から100ベーシスポイント(bp)超下がって おり、8年ぶりの大幅低下となる見通しだ。 2年債利回りは9日の1.63%から1.581%に下 がった。 リフィニティブのデータによると、10年債と2年債の利回り差は 5.3bpで、2007年6月以来の水準まで縮小した。不安の高まり を映したとみられる。 米中貿易摩擦を巡る懸念が根強かった。香港の抗議活動で国際空港 がまひ状態に陥り、アルゼンチン大統領選挙予備選の結果を受けて現職 マクリ氏の再選が危ぶまれる状況となったことから、債券価格は急伸し た。 アナリストらは、日本やシンガポール、インドなどのアジア市場が 祝日で休場だったことも、債券価格の振幅を大きくしたと指摘した。 FTNファイナンシャルの金利ストラテジスト、ジム・ボーゲル氏 は「香港デモ隊が空港機能をまひさせ得ることがわかり、アルゼンチン の予備選結果がサプライズとなったことで、株式市場は勢いを失った」 と指摘。なお不安定な状況が懸念されており、株式市場の先行きを楽観 視できる状況ではなくなったことから、米国債利回りは直近レンジの中 央よりも下方に向かったとした。 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread -1.50 -0.25 U.S. 3-year dollar swap spread -3.75 0.50 U.S. 5-year dollar swap spread -6.75 0.50 U.S. 10-year dollar swap spread -11.25 0.50 U.S. 30-year dollar swap spread -39.75 1.75 (ーからご覧ください)
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