米株は小幅高、好調な企業決算で ヘルスケア軟調

米株は小幅高、好調な企業決算で ヘルスケア軟調
 4月16日、米国株式市場は小幅高で終了した。企業決算がおおむね堅調だったことで、S&P総合500種は過去最高値に迫った。ニューヨーク証券取引所で8日撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国株式市場は小幅高で終了した。企業決算がおおむね堅調だったことで、S&P総合500種は過去最高値に迫った。ただヘルスケア株が軟調だったことで上値は限定された。
主要3株価指数がプラス圏で取引を終了。S&P500は9月の最高値まで1%未満となった。
バンク・オブ・アメリカ、ジョンソン・アンド・ジョンソン、ブラックロック、ユナイテッドヘルス・グループなどがアナリスト予想を上回る四半期決算を発表。ただ株価はまちまちだった。
LPLフィナンシャルの首席投資ストラテジスト、ジョン・リンチ氏は「金融やヘルスケアはまちまちだった」と述べた。
リフィニティブのデータによると、米S&P総合500種指数採用企業の第1・四半期決算は前年同期比1.8%の減益となる見通し。直近の予想から大幅に改善しているものの、2016年以降で初の減益が見込まれている。
これまでに第1・四半期決算を発表した42社のうち、利益がアナリスト予想を上回った企業の割合は81%。長期平均の65%を上回っている。
ジョンソン・アンド・ジョンソンは1.1%高。第1・四半期決算は医薬品事業が好調だったことで、一時項目を除く1株利益が予想を上回った。
一方、同じく第1・四半期利益が予想を上回り、通期業績見通しも上方修正したユナイテッドヘルス・グループは、規制当局の懸念を理由に4.0%安だった。
競合のアンセムも6.8%安、シグナも7.8%安だった。
S&Pヘルスケア<.SPXHC>は2.0%安。
バンク・オブ・アメリカは0.1%高。第1・四半期決算は収入が予想を下回ったものの、費用削減や融資拡大が奏功して利益は予想を上回った。
ブラックロックは3.2%高。第1・四半期利益が予想を上回ったほか、運用資産額も前年比で650億ドル増加した。
S&Pの主要11セクターのうち7業種が上昇。S&P金融<.SPSY>が1.4%高と上昇率トップだった。
米動画配信サービス大手ネットフリックスは第1・四半期決算を受け、引け後の取引で下落した。
米IBMも決算を受け引け後に下落した。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.23対1の比率で上回った。ナスダックでは1.28対1の比率で値上がり銘柄数が多かった。
出来高は65億7000万株。過去20営業日の平均は68億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 26452.66 +67.89 +0.26 26482.1 26530.7 26397.1 <.DJI>
9 1 9
前営業日終値 26384.77
ナスダック総合 8000.23 +24.21 +0.30 8000.57 8017.56 7978.81 <.IXIC>
前営業日終値 7976.01
S&P総合500種 2907.06 +1.48 +0.05 2912.26 2916.06 2900.71 <.SPX>
前営業日終値 2905.58
ダウ輸送株20種 10826.72 +7.25 +0.07 <.DJT>
ダウ公共株15種 771.69 -10.40 -1.33 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1533.22 +47.40 +3.19 <.SOX>
VIX指数 12.26 -0.06 -0.49 <.VIX>
S&P一般消費財 942.64 +4.48 +0.48 <.SPLRCD>
S&P素材 363.80 +1.71 +0.47 <.SPLRCM>
S&P工業 651.48 +3.81 +0.59 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 583.44 -0.34 -0.06 <.SPLRCS>
S&P金融 453.93 +6.12 +1.37 <.SPSY>
S&P不動産 220.41 -5.38 -2.38 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 499.94 +3.18 +0.64 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1021.77 -21.12 -2.03 <.SPXHC>
S&P通信サービス 165.49 +0.35 +0.21 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1353.67 +6.55 +0.49 <.SPLRCT>
S&P公益事業 291.21 -4.09 -1.39 <.SPLRCU>
NYSE出来高 7.99億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 22265 + 45 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 22255 + 35 大阪比 <0#NIY:>

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab