毎勤統計で一喜一憂してない、実態は総雇用者所得みるべき=安倍首相

毎勤統計で一喜一憂してない、実態は総雇用者所得みるべき=安倍首相
 2月4日、安倍晋三首相は午後の衆院予算委員会で、厚生労働省による不正調査が行われていた毎月勤労統計について、これまで実際の毎月の数字の報告は受けていなかったとし、同統計に一喜一憂する考えはないと語った。写真は都内で1月撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)
[東京 4日 ロイター] - 安倍晋三首相は4日午後の衆院予算委員会で、厚生労働省による不正調査が行われていた毎月勤労統計について、これまで実際の毎月の数字の報告は受けていなかったとし、同統計に一喜一憂する考えはないと語った。小川淳也委員(立憲)への答弁。
首相は、2018年6月の毎勤統計において現金給与総額が大きく伸びたことの感想を問われ、「いちいち毎勤統計について報告を受けてない。基本的に毎勤統計について一喜一憂する考えはない」とし、経済実態を示しているかどうかは「総雇用者所得でみるべきとの議論をいつもしていた」と語った。
そのうえで、統計を操作してアベノミクスの成果が上がっているように見せることは「できるはずがない」と強調し、適切に東京の500人以上の事業所を全数調査していれば、「指標はもっと良くなっていた」と述べた。

伊藤純夫

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