米金融・債券市場=利回り上昇、堅調なCPI統計受け

 (表のレートを更新します)
    [ニューヨーク 14日 ロイター] -        
      30年債(指標銘柄)           17時05分      96*22.00     3.1720%             
                                 前営業日終値      97*16.50     3.1280%                    
       10年債(指標銘柄)           17時05分      98*19.00     2.9131%             
                                 前営業日終値      99*07.00     2.8400%                    
        5年債(指標銘柄)           17時05分      98*24.50     2.6421%            
                                 前営業日終値      99*06.25     2.5490%                    
        2年債(指標銘柄)           17時05分      99*21.50     2.1718%            
                                 前営業日終値      99*25.50     2.1060%                    
 
    
                          清算値    前日終値  コード
 Tボンド先物3月限     143*12.00   144*18.00         
 Tノート先物3月限     120*10.50   121*00.00         
    
    米金融・債券市場では、朝方発表された1月の米消費者物価指数(CPI)が堅調だ
ったことで短期債から長期債に至るまで利回りが上昇し、なかでも10年債利回りは一時
4年ぶりの高水準を付けた。
    1月のCPI(季節調整済み)は前月比0.5%上昇と、上昇率は市場予想の0.3
%を上回ったほか、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比0.3%
上昇と、2017年1月以来1年ぶりの大幅な伸びとなった。
    同じく朝方発表された1月の小売統計は軟調だったものの、CPI統計を受け、連邦
準備理事会(FRB)が3月の会合で利上げを決定するとの観測が一段と高まった。CM
Eフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物は3月利上げの確率は
80%以上、6月利上げの確率は約60%であることを示す水準にある。   
    BNYメロン(ボストン)のシニア・グローバル市場ストラテジスト、マービン・ロ
ー氏はCPI統計について、「インフレを巡る観測から金利は上昇しつつあり、リスク資
産は金利上昇に敏感になっているとの最近の市場のシナリオを裏付けるものだった」と指
摘。ただ「小売統計が軟調だったことで今年初めの消費の力強さに疑問符が付き、複雑さ
が増したのも事実だ」とも述べた。    
    終盤の取引で10年債利回りは2.916%と、前日終盤の2.84%
から上昇。一時は2.919%と、4年ぶりの高水準を付けた。30年債利
回りは3.179%と、前日終盤の3.128%から上昇した。
    利上げ観測に最も敏感に反応する2年債利回りは一時2.176%と、2
週間ぶりの水準に上昇。その後は2.175%となっている。前日終盤は2.106%だ
った。    
    
    <ドル・スワップ・スプレッド>    
                                  Last (bps)  Net Change (bps)
 U.S. 2-year dollar swap spread   27.00       1.75
 U.S. 3-year dollar swap spread   18.75       1.25
 U.S. 5-year dollar swap spread   9.50        0.50
 U.S. 10-year dollar swap spread  1.50        1.00
 U.S. 30-year dollar swap spread  -16.50      1.50
 

    
 (い)

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