米金融・債券市場=利回り上昇、米株価回復で
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 15時11分 99*13.00 3.0302% 柄) 前営業日終値 99*21.50 3.0170% 10年債(指標銘柄 15時11分 99*21.00 2.7899% ) 前営業日終値 99*23.00 2.7830% 5年債(指標銘柄 15時11分 99*16.50 2.6042% ) 前営業日終値 99*16.75 2.6020% 2年債(指標銘柄 15時04分 99*29.75 2.2863% ) 前営業日終値 99*29.75 2.2860% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物6月限 145*23.00 145*28.00 Tノート先物6月限 120*26.50 120*27.00 米金融・債券市場では、米株価が回復したことで国債利回りが上昇した。 中国財政省はこの日、大豆、自動車、化学製品、一部航空機、トウモロコシ製品など 農産物を含む米製品106品目に対し25%の追加関税を課すと発表。商務省によると、 対象品目の2017年の輸入規模は500億ドルに相当し、米通商代表部(USTR)が 3日に明らかにした対中関税の対象輸入品目と同等の規模となる。 こうしたなか安全資産に資金がシフトしたことで米10年債利回りは一 時2.748%まで低下したが、午後の取引では2.784%となっている。 FTNフィナンシャル(テネシー州メンフィス)の金利ストラテジスト、ジム・ボー ゲル氏は、「貿易問題の破綻は理論上は経済に影響を及ぼすものではなく、むしろ将来的 な活動の鈍化につながる。ただ、株式市場は経済が急速に減速するかのように反応してい る」と述べた。 今週は6日に発表される3月の米雇用統計が主な注目材料。雇用増ペースの加速と賃 金圧力の上昇の兆候が焦点となっている。 2月の雇用統計では非農業部門就業者数が前月比31万3000人増と約1年半ぶり の大幅な伸びとなったが、ロイターが実施したエコノミスト調査で示された3月の増加数 の予想は19万5000人。BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の米金利戦 略部門責任者、イアン・リンゲン氏は「3月の統計は肩透かしとなる傾向がある」として いる。 10年債利回りは過去1週間は2.70─2.80%のレンジ内で推移しているが、 リンゲン氏は増加数が予想を下回れば10年債利回りはレンジの下限の2.70%を下回 り、2.65%近辺まで低下する可能性があるとしている。 この日発表の米経済指標では、ADPとムーディーズ・アナリティクスが発表した3 月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数が24万1000人増と、市場予想の20万50 00人増を上回った。一方、米供給管理協会(ISM)が発表した3月の非製造業総合指 数(NMI)は58.8と、前月の59.5から低下し、市場予想の59.0も下回った 。 今週は6日に予定されているパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の経済見通し に関する講演も注目されている。 <ドル・スワップ・スプレッド> LAST Change U.S. 2-year dollar swap spread 30.75 (-0.50) U.S. 3-year dollar swap spread 26.25 (-0.50) U.S. 5-year dollar swap spread 13.75 (+0.50) U.S. 10-year dollar swap spread 2.75 (unch) U.S. 30-year dollar swap spread -16.25 (+0.25) (い)
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