シドニー外為・債券市場=豪・NZドルは2年半ぶり安値、米ドル上昇で

[シドニー 4日 ロイター] - オセアニア外国為替市場では、オーストラリアドルとニュージーランドドルが2年半ぶり安値へ接近した。米国で発表された経済指標が好調となり、米国債利回りが約10年ぶり高水準へ上昇、米ドルが買われたことが背景。
豪ドルは一時1豪ドル=0.7093米ドルと、9月に付けた2年半ぶり安値の0.7085米ドルへ迫った。ただ、4日発表された8月の豪貿易黒字が16億豪ドルと予想を上回ったことから、0.7100米ドルまで下げ幅を縮小した。
NZドルは1NZドル=0.6493米ドルと、2016年2月以来の安値。年初からは8.4%下落した水準にある。
楽天証券のシドニー駐在アナリスト、ニック・トワイデール氏はリポートで「この日の豪・NZドルは下方圧力を受け続ける見込みで、新たなレンジに突入するかもしれない」との見方を示した。
米供給管理協会(ISM)が3日発表した9月の非製造業総合指数(NMI)は61.6と、前月の58.5から上昇し、1997年8月以来、約21年ぶりの高水準を記録した。
これに伴い、米国債利回りは2年債が10年ぶり高水準の2.88%、10年債が7年ぶり高水準の3.18%へ上昇した。
豪国債先物は下落。3年物が4.5ティック安の97.90、10年物は7ティック安の97.27。

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