世界の中銀、政治に影響されれば望ましくない結果に直面するリスク=FRB副議長

[セントルイス 4日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のクオールズ副議長は4日、FRBを含む世界の中央銀行が政治的な配慮に影響された場合、望ましくない結果に直面するリスクに身をさらすことになるとの考えを示した。
副議長はセントルイスで開かれた地方銀行に関する会議で「特に中銀の金融政策運営、このほか金融規制においても、その時の政治的な圧力に影響を受け過ぎれば、かなり望ましくない結果に直面する恐れがある」と述べた。
米国ではトランプ大統領がFRBの前週の利上げについて「快く思っていない」などと発言。ただFRB当局者はトランプ大統領の低金利を望ましいとする考えに影響されることはないとの姿勢を崩していない。
クオールズ氏は、FRBの今後の使命は中銀の独立性を正当化することになると指摘。「独立性がなぜ適切なのか示すことが向こう10年間にわたりFRBの主要な使命の1つとなる」とし、「FRBだけでなく世界各国の中銀にとり、民主社会の中で中銀が適切な機関であることを示すことが使命の1つとなる」と述べた。
クオールズ氏はこの日の講演で金融政策、および経済情勢については言及しなかった。

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