9月全国百貨店売上高は前年比3.0%減、3カ月連続マイナス

[東京 23日 ロイター] - 日本百貨店協会が23日発表した9月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比3.0%減の4197億円と、3か月連続マイナスになった。9月は2度にわたる台風上陸や北海道での大きな地震など、自然災害が多発。多くの店舗が休業や営業時間の短縮をせざるを得ず、大阪地区や札幌地区などを中心に売り上げを落とした。
ただ、インバウンドは同6.3%増と22カ月連続でプラスを維持。台風による関西空港閉鎖の影響が大阪地区の百貨店でみられたが、名古屋や福岡地区などの売り上げが全体を押し上げた。
商品別では、化粧品や高級腕時計など高額商材をけん引役に、雑貨が同0.6%増と22カ月連続で前年比プラスを保った。しかし、主力の衣料品は、同5.4%減。中旬以降の気温低下でコートなど秋冬物商品に動きもみられたが、及ばなかった。身の回り品や食料品も前年割れとなった。
調査対象の百貨店は79社・219店舗。東京地区は前年比0.3%増と、2カ月連続プラスとなった。

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